検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:7,175 hit

何時だって隣に ページ4

〇〇)うん。

忘れられるわけがない。
唯一私達が繋がれるものだったから。


不意に、龍太郎が振り返った。


龍)〇〇、俺にはまだまだ頑張らなきゃならない事が沢山有る。でも、これからもっと磨いて1人のダンサーとして自分を確立していくから。

覚えてたんだね、


龍)だから、俺と、


ちゅっ


言い終えるよりも先に。
私は龍太郎の唇を塞いだ。


龍)?!
〇〇)遅い。
龍)なっ!!



顔を赤くする龍太郎はなんだか子供のようだった。


〇〇)本当は、今日1番に会いたかった。
でも、龍太郎と会ったら泣くと思った。
龍)なんで?

だって、と私の口は動こうとしない。
絞り出した声は震えていた。

〇〇)龍太郎は、も、と、いそんざ…


泣き始めた私を龍太郎はそっと抱き締めてくれた。


〇〇)でもっ、ずっと好きだった…どんな形でも、いいからっ、そばにいたかっ…

今まで我慢してきた糸が切れる音がした。
頬を伝う涙は止まる気配を見せなかった。


龍)なぁ、〇〇

私を抱き締めたまま喋り出す龍太郎。


龍)〇〇、俺3年前、あんな風に離れることになって、俺、嫌われるんじゃねぇかって思ってた。ぶっちゃけ、お前可愛かったし。高校生だから、彼氏とかも有り得るし、お前を縛りたくなかった。


〇〇)龍太郎、
龍)ん?

〇〇)私には龍太郎だけだよ、

そう言えば、龍太郎は私を強く抱き締めて、

龍)これからは、ずっと一緒に居よう

耳元で囁く。





そんな私達の隣で紫陽花は静かに雨に濡れていた。

終わりだと思ったあの時も。
2人で歩き始める始まりの今も。

何時だって紫陽花は咲いていた。


end.

from…→←紫陽花は雨に濡れる



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGEfromEXILETRIBE , 紫陽花 , 阿多龍太郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

彩夏(プロフ) - ゆずさん» 直ってました!ゆずさんが書かれたこのお話を読んで、一瞬でゆずさんのファンになりました。これからもキュンキュンするお話、たくさん読ませていただきたいです! (2016年7月16日 23時) (レス) id: 2bbf46fc42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 彩夏さん» コメントありがとうございます!一応編集し直してみたのですが、如何でしょうか?まだまだ始めたばかりで詳しい事が分からなくて… わざわざありがとうございます。これからも不定期で落としていくので、読んで頂けると幸いです (2016年6月28日 19時) (レス) id: 256a660b4e (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - あと、本当に図々しいのですが、名前が◯から変換されないので、編集した方が良いかと思います。上からで本当にすみません…。 (2016年6月28日 11時) (レス) id: 2bbf46fc42 (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - 突然のコメント失礼します。とても面白くてキュンキュンするお話でした!私は龍大好きなのですが、お話が全然見つからなくて…だから余計に楽しめました!これからも龍のお話を書いてくださると嬉しいです! (2016年6月28日 11時) (レス) id: 2bbf46fc42 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆず | 作成日時:2016年6月26日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。