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結婚 ページ1
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おめでとう！ と喜びに包まれた真っ白い式場で真っ白のドレスに身を包んで
わたしは今日、相葉Aとなった
ゴーンゴーン、と祝福の鐘が鳴り響く
就職して早3年
ずっと目をかけてくれていた職場の先輩だった相葉雅紀さんは心の底からわたしを愛してくれている
「ねぇ…
A…
こんな俺と結婚してくれてありがとう」
誓いのキスで彼はこんな言葉をかけてくれた
心の中にもう終わったとはいえ元彼を想うわたしがいたのを、きっと雅紀も気付いていたから
就職したてからずっと教育係りを兼ね側にいてくれた雅紀は来月から地方に転勤となる
そのことを告げられたのは約半年前
一緒についてきて欲しいんだ。
彼の瞳が少し震えていて、いつの間にか一線を越えて身体を交じらせるようになった私たちの関係は車内の誰もが認知しているほどの関係だった
改めて聞く雅紀の愛の言葉は不純な想いを捨てきれずに雅紀と重ねる行為に後ろめたさもあって
別れの怖さや離れて初めてわかる相手の存在の大きさもわたしは知っていたから…
真剣な瞳の雅紀についていくことを決めた
過去のこの気持ちにもいい加減区切りをつけなきゃと蓋を閉め
心の奥底に追いやって
「A…幸せにするからからね」
にっこり笑い、彼の言葉に素直に頷いたのはついこの間のようでもう3年が経とうとしていた…
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作者名：しろねこ
| 作成日時：2015年10月29日 4時
