偽り235 ページ8
〔貴方side〕
何で今日はこうもついてないんだ･･･！
白鳩の中で1番気まずい奴と出くわすなんて！
武道館での騒動のせいで白鳩は憲兵団の傘下に入ることとなったが、こいつらの仕事は何ら変わっちゃいない。壁内の安寧のために喰種討伐を主な仕事として任されながら、この世界に溶け込もうとしている。私たち喰種と同じく。
元の世界に戻りたいという同じ考えを持ちながら、ここでも敵対関係にある喰種と白鳩。これはもうどうしようもないことなのだろう。元の世界に戻れる方法があるとしたら、それはもう争奪戦になるはず。なんたって･･･お互いを拒絶し合っているからな。
そんなことを考えながら、コホンッと咳払いをして私と同じく気まずいであろう白鳩の奴に声をかけた。
貴方「･･･先日はすみませんでした。ついカッとなってしまい、貴方たち白鳩の仕事を邪魔してしまいましたね。」
瓜江「いえ、俺も熱くなりすぎました･･･すみません。」
貴方(！･･･案外素直なんだな。)
瓜江「･･････何か用件でも？」
貴方「！･･･あ、ああ･･･ザックレー総統に提出しなければならない書類を持ってきたんだが道が分からなくて･･･」
瓜江「確か憲兵団団長の執務室にいるかと。･･･丁度休憩中でしたので俺が案内しますよ。着いてきてください。」
貴方「え、あっ･･･」
私の返答を待たずに歩き始めた白鳩のあとを慌てて追いかけた。私よりも背は高く、うちにいるチビ野郎と同じく後ろ髪は刈り上げていて首元が涼しそうだ。無愛想だが、まあ案内してくれるなら甘えさせてもらおう。
ザックレー総統とは、エルヴィンから聞いた話だが"総統"と言われている通り、憲兵団･駐屯兵団･ 調査兵団の3つの兵団を総括している組織のトップのお偉いさんらしい。いつもは顔を出さないが、エレン･イェーガーの件で今回表舞台に現れたのだ。つまり、エレンの運命はその人に委ねられているという訳だ。
私が持っているこの書類も、その裁判時に調査兵団が口を挟むための権利を主張するものなのだが･･･。私たちのような外の者が干渉してしまっている時点で、果たして上手くいくだろうか。ザックレーって奴もこれからのことを見据えているはず。
エルヴィンがわざわざ私を選んだ理由が分かってきた。
これは･･･
･････････"調査兵団からの挑発をしろ"ということだ。
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キョンシー(プロフ) - さいこーです！更新楽しみに待ってます！！ (1月10日 21時) (
レス) @page25 id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)
不明瞭(プロフ) - いつの間にか更新されている……!!!!!!!!!!!!素敵なこの物語の続きをずっと楽しみにしてました!!!!!!楽しく読ませていただいてますありがとうございます!!!!!!!!!!!! (12月3日 3時) (レス) id: ce5be02646 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - パスタ好きのさらさんさん» さらさんありがとうございます･･･！何年も放置してて再燃して占ツクに戻ってきてちょこちょこ更新するようになりましたが、お褒めの言葉凄く嬉しくて戻ってきた甲斐があったなと思います･･･！これからも楽しんで頂けたら嬉しいです！(*ˊᵕˋ*) (9月12日 0時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 久しぶりに占ツクを開き拝見した作品だったのですが、とにかく細部まで拘っていてクオリティが高いな…と感動しました！どちらの作品も大好きなので展開が楽しみです！ (9月10日 21時) (レス) @page3 id: 30568b4fd3 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - ヨモギ餅さん» ありがとうございます！更新が不定期になってしまってすみません。楽しんでいただけるようにこれからも頑張ります！ (8月30日 20時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だお
| 作成日時：2023年8月16日 10時
