偽り251 ページ24
貴方side
貴方「！･･････カヨや白鳩の失踪はどうなる？」
私が死神と遭遇する前は、白鳩の失踪が何件も起こっていたし、カヨについても部下に捜索を任せていた。失踪は確実に起きている。だけど、金木が失踪した先の未来では西尾は金木に遭遇していた。かといって、私自身は未来では行方不明のままで扱われている。
他の奴らはどうなんだ？死神に遭遇したら行方不明になることについては誰もが理解しているようだったけど、死神の標的となった者の時間軸ではすでに行方不明者がいて、それを理解していたということ･･･？
時間軸。
例えるなら、動画本編からハイライト部分を切り取った動画のようなものだろうか。･･･ややこしい話になってきた。あまりにも複雑過ぎて頭がおかしくなりそうだ。いったん時間軸については置いておこう。
重いため息をついていると、目的地のホールまで辿り着いた。壊れた扉から中に入ると、ホールは戦闘のせいで崩壊した状態で保存されていた。中央の方には、死神が姿を消したであろう黒いシミが広がっている。絨毯の一部が切り取られていることから金木たちがサンプルとして採取していったのだろう。
他は･･･特に何もない。
だが･･･
貴方「･･･そろそろ出てきたらどうだ？」
？「･･･」
貴方「私も話をしたかったんだ、隠れてないで出てこい。」
すると、背後の方で天井から何者かが着地する音が聞こえた。
プンプンと美味そうな人間の血の匂いを撒き散らしやがって。自然とため息がでたあと、後ろを振り返るとそこにいた奴が赤い眼でこちらを見据えていた。
ﾅｯﾂｸﾗｯｶｰ「･･･」
貴方「会いたかったよ、ナッツクラッカー。」
ﾅｯﾂｸﾗｯｶｰ「九尾･･･」
貴方「ああ、そうだ。お前が幼い頃、白鳩に追われているお前を救ったことはあるが、まさか私と同い年くらいまで成長してるなんてな。変な気分だ。」
ﾅｯﾂｸﾗｯｶｰ「･･･」
ボンデージ姿のナッツクラッカーは、ジッパーのついた目隠しのようなマスクをずらしていて素顔を私に見せている。表情からは何も読み取ることが出来ず、喰種化のしていない赤い眼でただ私のことをみているだけだった。
貴方「･･････元気にしてたか？」
ﾅｯﾂｸﾗｯｶｰ「！」
他愛もない話を振ったところ、少なからずナッツクラッカーの瞳は揺れたのだった。
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キョンシー(プロフ) - さいこーです！更新楽しみに待ってます！！ (1月10日 21時) (
レス) @page25 id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)
不明瞭(プロフ) - いつの間にか更新されている……!!!!!!!!!!!!素敵なこの物語の続きをずっと楽しみにしてました!!!!!!楽しく読ませていただいてますありがとうございます!!!!!!!!!!!! (12月3日 3時) (レス) id: ce5be02646 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - パスタ好きのさらさんさん» さらさんありがとうございます･･･！何年も放置してて再燃して占ツクに戻ってきてちょこちょこ更新するようになりましたが、お褒めの言葉凄く嬉しくて戻ってきた甲斐があったなと思います･･･！これからも楽しんで頂けたら嬉しいです！(*ˊᵕˋ*) (9月12日 0時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 久しぶりに占ツクを開き拝見した作品だったのですが、とにかく細部まで拘っていてクオリティが高いな…と感動しました！どちらの作品も大好きなので展開が楽しみです！ (9月10日 21時) (レス) @page3 id: 30568b4fd3 (このIDを非表示/違反報告)
だお(プロフ) - ヨモギ餅さん» ありがとうございます！更新が不定期になってしまってすみません。楽しんでいただけるようにこれからも頑張ります！ (8月30日 20時) (レス) id: 8108c641b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だお
| 作成日時：2023年8月16日 10時
