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Aside
〈大広間〉
『旧館にもあるから⋯ホテルに戻らなくていいんじゃないかな？』
弍大「でも一向に空く気配がないのだ！」
次は田中くんが焦っていた
田中「こ、これは一体⋯ッ！？」
十神「⋯そっちは何だ？」
田中「お、俺様の”魔犬のイヤリング”が消えた！ 亜空間に消し飛んだだとッ！？」
十神「騒ぐな⋯どこかに落としただけだろう」
弍大「クソだ！ クソが出るぞおおおっ！！」
十神「うるさい⋯出すな」
終里「おーい、マジでオレが全部食っちまっていいのか？」
十神「ふ、ふざけるな！俺の分を残しておけ！」
小泉「おーい、十神ー！ みんなもほらっ！写真撮るよー！ハイ、チーズ⋯ってね！」
｢カシャ⋯！｣
十神「なぁ、お前達⋯もう少し大人しくできないのか⋯？」
楽しんでいた空気は慌ただしい空気に変わってしまった
｢ピピッ！｣
不思議な音が鳴った
十神「⋯ん？ 今のは何の音だ？」
｢バチン！｣
あれ⋯？ 何か急に真っ暗に⋯？
？？？「うわっ、停電だよ！」
？？？「おいっ、何も見えねーぞ！？」
？？？「ま、真っ暗だよ！ もうお先真っ暗だよっ！」
？？？「み、みんな落ち着いて！こういう時は落ち着かないと！」
落ち着けるわけがない⋯
だって今の状況ってあの夢の中とそっくりだから
『はぁ⋯はぁ⋯はぁ⋯』
呼吸が乱れる⋯このままじゃ⋯！
スリスリッ
誰かが私の背中を摩ってくれている
あぁ⋯この手は⋯あの人だ
？？？「Aゆっくりでいいから呼吸しろ」
『うん･･･』
？？？「おいっ、お前何をしているっ！やめろっ！！」
？？？「いてっ！」
？？？「みんなー、どこにいるのー？て、停電って⋯厨房だけじゃないのー？」
？？？「これって、ブレーカーが落ちたんじゃないですか？」
？？？「ちょ、ちょっと待ってろ！オレが壁伝いに⋯なんとかしてくっから⋯！」
私達は暗闇の中でひたすら恐怖から解放されるのを待った
ひたすら待ってしばらくしたところでようやく⋯
「バチン！」
日向「あ･･･！」
『ついた！』
ようやく大広間に明かりが灯った･･･その瞬間
私達は驚くべき光景を目の当たりにした
ソニア「あ、あれは･･･っ！！」
それはみかんちゃんか転んでいる姿だった
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作者名：メロン | 作成日時：2023年6月28日 15時
