希望の少女はコロシアイでも頑張りますⅡ (ページ38)

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Aside

〈厨房〉

花村「うわっ、荒らされちゃってるよ？どうしたの、これっ！？」

十神「耳障りな声を上げるな⋯危険物をすべて取り除いただけだ」

花村「あっ、包丁がない！ナイフもフォークもないよ！なんでっ！？どうしてっ！？」

十神「だから言っているだろう。危険物をすべて取り除いた、と」

花村「まさか⋯料理道具まで危険物扱い？まあ、料理はほぼ作り終わってるから問題ないけど⋯でも⋯でもさっ！うわわわわーん！Aさーん！」

花村くんは私の足にしがみついた

『よしよし･･･』

私は花村くんの頭を撫でた

日向「おい変態そこどけ」

花村「ひ、日向くん⋯すいませんでしたぁぁぁ！！」

花村くんは私から離れると次は日向くんに抱きついた

日向「や、やめろって！抱きつくな！」

花村「え？日向クンにはBLの素質がないの？ちょっと幻滅だな」

日向「やめろ Aの前で」(もっと幻滅だ)

『ねぇ⋯日向くん”BL”って？』

日向「⋯ほらこうなる」

花村「あれ？AさんBL知らないのか BLっていうのはね⋯」

日向「言うな･･･絶対言うな」

花村「は、はい」

日向くんは花村くんを睨み続けた

BLってなんだろう･･･？

十神「おい⋯いちゃつく前に教えろ備品リストにはあと1本鉄串が足りてないようだが⋯」

花村「あぁ、そうそう⋯なんか、最初から欠けてたみたいなんだよね」

十神「⋯⋯⋯⋯⋯」

日向「最初から欠けてたんなら⋯さすがに、どうしようもないんじゃないか？」

『で、でも⋯』

十神「そうだな⋯あれだけ長い鉄串を隠しておけるような場所もなさそうだしなよし戻るぞ。他の連中が待っているはずだ花村、お前もだ。いったん大広間に集まれ」

花村「わかったよ⋯」

鉄串1本足りたいなんて⋯

なんか引っかかる

もしかして⋯あの骨付き肉についてる

骨⋯？

まさかね

日向「A早くー！」

『･･･ごめん今行く！』

私はこの時知らなかった

あの時骨を確認していれば

あんな事にはならなかったのに･･･