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Aside
〈廊下〉
十神「よし⋯この厨房だ。危険物がないか徹底的に調べるぞ」
『了解･･･リーダー』
日向「徹底的に･･･って言ってもなぁ･･･」
『リーダー命令だよ！日向くん』
日向「･･･ノリノリだな」
『私だって･･･1人も犠牲者を出したくないの』
日向「･･････」
『私と十神くんは全然違うでしょ』
日向「あぁ･･･まったくな」
『･･･でもね想いは一緒なの「1人も犠牲者を出したくない」っていう想いがね』
日向「！」
『だから･･･徹底的に探そう！』
日向「あぁ･･･わかった」
十神「早く来い」
〈厨房〉
十神「では、始めるぞ。妥協せずに徹底的にやれ」
十神くんはそう私達に指示を出した
日向くんも徹底的に調べていた
私も調べなきゃ
冷蔵庫は･･･ないか
十神「見ろ･･･さっそく見つけたぞ。あの棚にフォークやナイフがあった」
日向「･･･まさか、それもか？」
十神「立派な危険物だ。食うだけなら割り箸で十分だろう」
そう言いながら、十神くんはあのケースの中に、次々とフォークとナイフを放り込んでいった
『･･･徹底的だね 凄く』
しばらく”徹底的”に危険物がないか確認していると
包丁セットがあった
包丁･･･
『･･･ッ！』
今日見た夢を思い出した･･･
凪斗･･･凪斗が死んじゃった･･･？
『はぁ･･･はぁ･･･はぁ･･･』
呼吸が乱れてなんとかしなきゃと思い胸を抑えた
日向「A！大丈夫か？」
日向くんが支えながら背中を摩ってくれた
『はぁ･･･はぁ･･･ありが･･･とう』
そして支えたまま十神くんに話しかけた
日向「･･････十神、ここに包丁が⋯」
十神「包丁などもってのほかだ！危険過ぎる！･･･こちらに貸せ。俺が保管しておく･･･A大丈夫か？」
『･･･うん･･･大丈夫だよ』
十神「あまり無理するなよ」
『･･･ありがとう』
日向(意外と･･･優しい？)
そして十神くんは包丁をケースの中に放り込んでいった･･･
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作者名：メロン | 作成日時：2023年6月28日 15時
