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日向side
〈学級裁判場〉
終里｢そんで、本来はこの部分に付くはずの血が･･･狛枝の左手の方に付いちまったんだ！｣
九頭龍｢で、どうして”槍のどの部分を握ってたか”が重要なんだ？｣
七海｢･････････｣
A『･････････』
ソニア｢そこにすべての謎を解く手掛かりがあるのですよね？七海さん、Aさん？｣
七海｢･････････｣
A『･････････』
ソニア｢すみません･･･そんなに都合良く謎が解けたりしませんよね･･･｣
狛枝は左手で槍から伸びるムチの部分を握ってて･･･
そこからどうすれば･･･あいつの腹に槍が刺さる事になるんだ？
日向｢･････････｣
左右田｢う〜ん･･･｣
終里｢うう〜〜〜ん･･････｣
A『よし、こういう時は･･･”いきなり結果を求めないでその1歩手前から考えてみる作戦”でいこう！』
ソニア｢1歩手前というのは･･･どういう意味ですか？｣
七海｢まず、狛枝くんに刺さる直前の槍が”どこにどういう状態で”あったのかを考えてみるんだよ｣
日向｢どういう状態って･･･｣
そうか･･･もしかして！狛枝に刺さってた槍の状態･･･それに、狛枝がムチの先端部分を握ってたという事実･･･
それらを繋げて考えてみよう！
1 狛枝に刺さる直前、槍は狛枝の真上にあった･･･
2 槍以外に狛枝の真上にあったのは･･･天井の梁･･･
3 槍と天井の梁･･･この2つを繋げる物は･･･槍のムチ･･･！
そうか、わかったぞ！
俺は推理を繋げる事ができた
日向｢仰向けの狛枝に刺さった槍は･･･その直前、狛枝の真上で垂直になってたはずだ｣
左右田｢垂直って･･･空中にか？｣
ソニア｢狛枝さんが1人でそれをやったとなると･･･ハンドパワーですか？｣
七海｢だったら凄いけど･･･多分、彼の真上にあった天井の梁を使ったんだと思う｣
日向｢おそらく、狛枝は天井の梁にムチを引っ掛け、そこを支点とする事で･･･槍を自分の真上まで引っ張り上げたんだ｣
A『その状態で手を離せば･･･槍は真下で仰向けになっている凪斗に突き刺さるはず･･･だよ』
七海｢天井の梁に薄っすら”赤い線”が残ってたのが見えたけど、あれはその仕掛けの時に付いたものなんだね｣
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作者名：メロン | 作成日時：2024年3月28日 17時
