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日向side
〈学級裁判場〉
九頭龍｢自分の”両手両足を縛る”なんて･･･不可能に決まってんだろーが！｣
A『それは違うよ！その前提自体が間違ってるの･･･』
九頭龍｢な、何がだよ･･･だって、あいつは間違いなく両手両足を･･･｣
日向｢いや、両手両足じゃなかったはずだ。右手のロープはすっかり燃えていた･･･あれだと、縛られてたとは言えないはずだ｣
九頭龍｢あれは･･･火事のせいで焼けただけだろ！その前までは縛られてたはずだ！｣
A『火事のせいで焼けた･･･あれはそう見えるように仕向けられた罠なんだよ。それを示す確かな根拠だってある･･･ね、日向くん』
日向｢あぁ！ロープがあれだけ燃えているにも関わらず、あいつの袖はまったく燃えてなかったよな？こんな燃え方･･･どう考えたって不自然だろ｣
A『きっと･･･あのロープは予め焼き切られてたんだよ。あたかも火事で焼けたと見せかける為にね』
七海｢じゃあ、狛枝くんの右腕は縛られてなかったんだね？自由に動かせたんだね？｣
日向｢･･･あぁ、そのはずだ｣
九頭龍｢･･･いや、やっぱおかしいぞ！だって･･･右手のロープがなかったとしても”その右手にはナイフが突き刺さってた”んだぞ？｣
左右田｢右手で右手にナイフを刺すのは無理･･･あぁ、そりゃそうだな！｣
日向｢ほ、方法なら･･･あるはずだぞ！｣
A『うん！私もそう思うな･･･』
九頭龍｢だったら聞かせてみろや！｣
えっと･･･右手だけが空いてる状態で、その右手にナイフを刺す方法か･･･
A『日向くん･･･大丈夫だよ。答えはきっとあるはずだから･･･』
Aはそう言いながら･･･俺の手を握ってくれた
日向｢あぁ、そうだな･･･｣
俺達は再び議論を始めた
九頭龍｢狛枝の右手が空いてたとしても･･･右手で右手にナイフを刺せんのか？｣
ソニア｢ナイフを上に投げて･･･”落ちてきたナイフ”が、右手に刺さったとは考えられませんか？｣
七海｢何かに”ナイフを固定”しておいて･･･そこに右手を振り下ろしたとかは？｣
日向｢それに賛成だ！等身大のモノクマヌイグルミ･･･あれをナイフの固定に使ったんじゃないか？｣
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作者名：メロン | 作成日時：2024年3月28日 17時
