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日向side
〈学級裁判場〉
七海｢あの時の隙間ってさ･･･とても、人とかが出入りできる隙間じゃなかったよね？｣
九頭龍｢それが･･･何か問題なのか？｣
A『うん･･･大問題だよ･･･だってグッズ倉庫の出入り口はあそこだけなんだもん･･･』
グッズ倉庫の出入り口があそこだけって事は･･･
日向｢そうか･･･扉が少ししか開かないくらい、パネルを密着させて置いたら･･･中にいた犯人も外に出られなくなるよな？｣
九頭龍｢そ、そう言やそうだ･･･！｣
終里｢じゃあ、中に隠れてたんじゃねーか？｣
九頭龍｢誰がだ？オレらは全員倉庫の外にいたんだぞ？｣
ソニア｢い、今までのパターンからすると、ここになんらかの仕掛けが使われていると･･･｣
七海｢難しく考えなくても･･･実はそれが可能な人は1人だけいるんだけどね｣
A『･････････』
横を見ると･･･Aは震えていた
日向｢もしかして･･････狛枝か？｣
終里｢な、なんで狛枝の名前が出て来んだよ！あいつは被害者なんだぞ？｣
A『彼は･･･ただの被害者じゃ･･･ないのかも･･･』
終里｢･･･は？｣
左右田｢た、ただの被害者じゃねーって･･･どういう意味ですか？｣
A『凪斗は･･･被害者であると同時に･･･』
七海｢加害者だった･･･のかもしれない｣
九頭龍｢自·殺って事か！？バ、バカ言ってんじゃねーよ！テメーらは忘れたのか！？あいつが全身を滅茶苦茶に痛めつけられてたのをよぉ！あ、あれが自作自演だってのかよ！？｣
A『でも･･･凪斗だったら･･･やりかねないよ･･･』
九頭龍｢そ、そういう問題じゃねーよ！あいつは縛られてたんだぞ！いくら狛枝ほどの変態だって、自分の両手両足を全部縛るなんて不可能だろ！｣
A『･･･うん、そうだね』
九頭龍｢お、おう･･･わかったならいいけどよ･･･｣
七海｢狛枝くんが自分を縛った方法については、話し合う必要がありそうだね｣
九頭龍｢は、話し合う必要だ･･･？そんな必要あるか！どう考えたって不可能じゃねーかよ！｣
確かに、普通に考えれば不可能だ
だけど･･･何か見落としているような･･･そんな気がするんだよな
俺達は議論を始めた
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作者名：メロン | 作成日時：2024年3月28日 17時
