希望の少女は希望の学園へ行きます (ページ47)

今日:26 hit、昨日:61 hit、合計:23,202 hit

✿46 ページ47

Aside

〈ジャバウォック公園〉

澪田｢あぶあぶあぶあぶ⋯序盤なのに⋯さっそくモノミが死んじゃった⋯！｣

田中｢そ、それは魔神か⋯？それとも⋯未来兵器なのか⋯！？｣

モノクマ｢恐るべき脅威の殺戮兵器！それがモノケモノなのだッ！｣

唐突なモノクマさんの出現⋯しかも、命を脅かすモノケモノさん出現にも、私達は誰1人として逃げようとしなかった

その存在を認識できてない訳じゃない⋯ただ圧倒的に経験が不足していた

今まで経験した事のない突拍子のない事態に、どう対処すべきか判断が下せない⋯

その事実は⋯この場において致命的だった

モノクマ｢うぷぷ⋯そうそう、これこれ。この絶望感満載のノリだよね！やっぱ、見せしめはこうでなくっちゃね！アーッハッハッハッハッハッハッハッ！！｣

興奮した高笑いを響かせるモノクマさんとは対照的に、私達はすっかり固まっていた

呼吸をする事さえ忘れたように固まったまま⋯呆然と立ち尽くしていた

私は無力だ

目の前でウサミ先生が殺されているのに庇うことも出来なかった

そして私はウサミ先生を見殺しにしたんだ

モノクマ｢ボクには決して逆らわないように！ちなみに【コロシアイ修学旅行】を始めるにあたって電子生徒手帳をアップデートしておいたからじっくり読んでおいてください。ではでは⋯開放的で過酷で凄惨な南国の島での修学旅行をどうぞお楽しみあれー！｣

一方的にそれだけ言い残して⋯モノクマさんは”モノケモノ”さん達と共に、私達の前から去っていった

私は酷く疲れてしまった

何もかもが理不尽の連続で⋯もう、ここがエピローグでも構わなかった

それは⋯みんなが一緒⋯この場のみんなが疲れ切った顔を青く染めていた

狛枝｢ど、どうなってるの⋯これ⋯？｣

花村｢え、えっと⋯えっと⋯⋯ぼ、ぼくは⋯あんなの信じないよ⋯以上ね⋯これにて終了ね⋯｣

弐大｢に、人間や動物相手ならまだしも⋯あんな弩デケェ化物相手に、一体どうしろっちゅーんじゃあ！｣