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Aside
〈教室〉
？？？「た、確かに変だよね。どうやって来たのか覚えてないなんて･･･って、頭悪そうって何！？」
？？？「この学園に足を踏み入れた途端妙な眩暈に襲われ訳もわからずこの教室にいる･･･ここにいたるまでに俺が体験した事のすべてだ。お前らもそうなんだろう？」
？？？「お、俺はまったくその通りだけど･･･」
『わ、私も一緒･･･』
？？？「えっ！？ あの眩暈って僕だけじゃないの？でもみんな揃って眩暈なんて変だよー！」
？？？「ぐ、ぐうぜんにしても･･･出来過ぎですよねぇ･･･」
？？？「では、偶然ではないという事だな」
？？？「･･･え？」
？？？「つまり･･･この妙な現象の裏には”なんらかの思惑”が働いているという事だ」
な、なんらかの思惑･･･？
？？？「墳ッ･･･何を気にしているのかは知らんが、その程度は大した問題ではないのぉ･･･」
？？？「･･･どういう意味だよ？」
？？？「要は、大事の前の小事というヤツだ。どうして集まったのかより、どうしてここから出られないかの方が問題じゃろう･･･」
？？？「は？ 出られねーってなんだよ？」
？？？「えっ！？ ま、まさか！」
料理人みたいな人が慌ててドアに駆け寄ると、ちからまかせにドアを引いたけど
「ガタガタガタッ！」
？？？「あ、開かないっ！ 開かないよっ！？」
？？？「･･･え、なんでっ！？」
？？？「ここに来てしばらくたった後、用を足しに便所に行こうとしたのだが･･･そこの扉がビクともせんのじゃあっ！」
？？？「オイオイ･･･どうなってんだよ？」
？？？「わしの全力でも開かなかったくらいじゃあ。お前さんらの力では到底不可能だろうなぁ･･･」
？？？「えー、開かないってどうしてー？そんなのおかしいよー！」
？？？「そ、そうだ！そんなのおかしいだろっ！だって･･･俺とあの子が入ってきた時は普通に開いて･･･鍵が掛かった感触だってなかったのに！」
？？？「一体どういう原理かはわからんが･･･とにかく私達がこの教室に閉じ込められたのは間違いないようだ」
閉じ込め･･･られた？
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作者名：メロン | 作成日時：2023年5月14日 14時
