希望の少女は救われますXVI (ページ46)

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Aside

〈グッズ倉庫入り口〉

私達は倉庫の中を見た

日向「真っ暗･･････だな･･･？」

七海「電気が点いてないみたいだけど･･･この中に狛枝くんがいるの？」

倉庫の中はとても暗くて･･･大音量で響き渡る”讃美歌”のような音楽･･･

A『凪斗･･･？』

私は1歩踏み出した瞬間･･･倉庫中の物が燃え上がった

日向＆七海「「A･･･！！」」

A『･･･！？』

左右田「Aさん！！」

左右田くんが手を引いてくれたお陰で･･･私は倉庫から出る事ができた

A『ご、ごめん！･･･ありがとう』

九頭龍「ど、どうなってやがんだ！？」

ソニア「と、とりあえず消火です！」

〈工場〉

ソニア「製造工場の給油室に”消火用品”があったはずです。それを使って火を消しましょう！」

九頭龍「わ、わかった･･･給油室だな！」

ソニアさんの言葉を聞いた私達は･･･製造工場の中へと飛び込んだ

〈給油室〉

A『ソニアさん･･･この赤い容器が消火弾ですよね？』

ソニア「はい、それです！」

日向「･･･消火弾？」

七海「･･･簡易的な消火グッズだね」

A『火に向かって投げると容器が割れて･･･中の薬剤が周りの火を消してくれるんだよ･･･』

ソニア「ですが･･･変ですね。前にここを覗いた時は･･･他にも消火器などがあったのですが･･･」

九頭龍「けど、これだけありゃ充分だろ！さっさと倉庫に戻んぞ！」

私達は並べられた消火弾をすべて抱え込むと･･･大急ぎで倉庫へと戻った

〈倉庫入り口〉

七海「危険だから･･･あんまり火に近付き過ぎないようにね」

ソニア「煙を吸い込まないように注意して･･･扉付近から一斉に投げましょう」

九頭龍「燃えてるのは”奥のカーテン”みてーだな。あれに当てりゃあいいんだな？」

終里「おーし、いくぞ！」

私達は奥のカーテンを目掛けて、一斉に消火弾をどんどん投げ付けた

だけど･･･

終里「なぁ･･･火が消えてる気がしねーのはオレだけか？」

投げた消火弾はカーテンに衝撃を吸収され、結果的に床に落ちてから割れるだけで･･･

肝心の”カーテンの火”には効果を発揮してくれなかった

ソニア「むしろ･･･勢いが増していませんか！？」