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Aside
〈学級裁判場〉
日向「”田中”･･･お前に聞きたい事があるんだ」
田中「･････････」
日向「ストロベリーハウスのラウンジでアラームが鳴った時、お前もその場に駆け付けたんだよな？」
田中「･･･それがどうした？」
A『･･････どうして聞こえたの？』
田中「何がだ･･･？」
A『･･････眼蛇夢くんが泊まってたのって･･･豪華な客室だよね？』
日向「同じ建物の、同じ階の、同じ豪華な客室に泊まってた狛枝には聞こえてないのに･･･どうしてお前はそのアラームの音を聞く事ができたんだよ！」
左右田「あ、あれ･･･？そう言やそうだな･･･！」
ソニア「た、田中さん･･･？」
田中「･････････」
日向「考えられる可能性は1つだけだ･･･その時、お前は部屋にいなかったんだよ」
A『だから･･･豪華な客室に泊まってたけど･･･ラウンジに来る事ができたんじゃないかな･･･？』
田中「････････」
狛枝「おそらく、田中クンは九頭龍クンのせいで泊まってた部屋に帰れなかったんだよ」
九頭龍「オ、オレのせいで･･･？」
確か九頭龍くんはタワーに向かう弐大くんを目撃した後･･･
アラームが鳴るまでずっと･･･ラウンジに残ったままだったんだよね･･･
狛枝「そんな風にずっとラウンジに居座られたら、その前に出掛けてた犯人が戻れなくなって当然だよね？」
A『弐大くんの殺害は･･･彼の胸のアラームを使ったある意味”自動殺人”だったけど･･･』
七海「その前の色んな準備はどれも犯人自身の手でやる必要があったはずだよ」
左右田「弐大をスリープモードにしたり･･･あいつをワイヤーで縛ったりとかだな･･･」
日向「その為にも犯人は弐大がタワーに現れる前に同じ場所に先回りしている必要がある･･･つまり九頭龍が弐大を目撃した時点で犯人はすでにタワーに行ってたはずなんだ」
左右田「そんで･･･いざ戻ろうとしたら、ラウンジに九頭龍がいて戻れなかったんだな･･･」
狛枝「当初の計画では･･･ラウンジのアラームが鳴る前に犯人は部屋に戻っているはずだったんだろうね」
A『そして･･･そのまま部屋の中にいるはずだったから･･･ラウンジに出ていく予定じゃなかったんだよ』
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作者名：メロン | 作成日時：2024年2月29日 22時
