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Aside
〈マスカットタワー〉
日向｢俺達の背中側にある、ブドウ回廊の扉の方も･･･脇に立ってる2本の門柱はそのままだ。倒れてない･･･｣
A『この1本だけ倒れてるなんて妙だし･･･何か意味があるのかもしれない･･･』
終里｢そうか･･･わかったぞ･･･｣
日向｢わかったって･･･何がだ？｣
終里｢この柱が凶器なんだよ！犯人はこの柱を使って、弐大のおっさんをぶん殴ったんだ！｣
A『こ、こんな･･･大きな柱で･･･！？』
終里｢こんなモンで殴られたら･･･弐大のおっさんだってひとたまりもねーぞ･･･｣
日向｢いや･･･さすがに無理だろ。凶器にするにしては重過ぎるし･･･｣
終里｢･･･A、日向そっち持て｣
A『･･･え？』
日向｢どうしてだよ･･･｣
終里｢試してみるっきゃねーだろ！ほら、早くしろって！｣
私達は柱を持ち上げたが･･･
終里｢ふん〜〜〜〜〜ッ！ふんんんんんん〜〜〜〜ッ！！･･･ッハア、ハアッ！ダメだ！ ちょっとしか動かねーや！｣
日向｢･･･だから、言っただろ？｣
A『ん〜〜！！･･･お、重い･･･』
結局･･･柱は全く持ち上がらなかった
終里｢ダ、ダメだ･･･ビクともしねー･･･｣
A『私達、3人掛かりでも動かないとなると･･･これで殴るのは間違いなく無理だろうね･･･』
終里｢まぁ、こんなモンを持ち上げられるヤツがいるとしたら･･･それこそ･･･ロボット化した弐大のおっさんくれーだよな･･･｣
私達は引き続き･･･捜査をした
日向｢なんだこれ･･･奥の扉のドアノブに、チェーンが巻き付けられてるぞ･･･！しかも、かなり頑丈そうな鉄製のチェーンだ｣
A『こんなにぐるぐる巻きにされて･･･南京錠まで付けられてる･･･どうしてこんな事になってるんだろう･･･』
ソニア｢もしや･･･鍵の代わりでしょうか？｣
日向｢だとすると･･･向こうのイチゴ回廊からは、このタワーに入れなくなるよな？だって･･･この扉の向こうは、イチゴ回廊になってたはずだからな｣
ソニア｢こんな風に内側から鍵を掛けられたら、イチゴ回廊から開けるのは無理でしょうね｣
A『そう･･･ですね･･･』
でも･･･なんの為に･･･あの扉を封じたんだろう･･･？
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作者名：メロン | 作成日時：2024年2月14日 7時
