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Aside
〈マスカットタワー〉
日向｢臭いからして･･･オイルみたいだな｣
A『特に弐大くんの頭部から大量に流れ出してる･･･きっとこれが致命傷だからだね』
日向｢人間で例えると･･･血液だな｣
A『だ、大丈夫かな･･･』
日向｢何がだ？｣
A『さっき滑っちゃったから･･･私のせいで手掛かりなくなっちゃうかも･･･』
日向｢飛び散ったオイルを踏んだんだろ？｣
A『うん･･･』
日向｢だったら･･･大丈夫だ｣
A『そっか･･･ありがとう日向くん』
私達はまた捜査を続けた
日向｢胸の蓋が開き掛けてるけど･･･蓋が歪んでいるせいかこれ以上は開かないな｣
A『左右田くんがいれば･･･開ける事ができたのにね･･･』
日向｢まったく･･･この肝心な時にいないなんて、あいつは何やってるんだよ？｣
ストロベリーハウスからマスカットハウスへの移動手段は･･･連絡エレベーターしかないから･･･
もしかして･･･連絡エレベーターが壊れてるんじゃない･･･かな？
日向｢A見ろ･･･巨大なハンマーが無造作に床に転がってぞ･･･｣
A『なんか･･･すごく怪しいよね･･･？』
日向｢そうだな･･･｣
ソニア｢やはり･･･そのハンマーが弐大さんを壊した凶器なのでしょうか？それほどの大きなハンマーなら、弐大さんを壊す事も可能だと思うのですが･･･｣
日向｢このハンマーが･･･凶器？｣
A『その割には･･･新品みたいに綺麗だね』
それに･･･凶器なら･･･ハンマーにオイルが付いてないと･･･おかしいし･･･
ソニア｢それにしても･･･このハンマーはどこから持って来た物なのでしょうね？今までこんな物は見かけた事はなかったのですが･･･どこかに隠してあったのでしょうか｣
あそこしかない･･･”ファイナルデッドルーム”！
つまり･･･犯人はファイナルデッドルームに行ったって事だね･･･
A『･･･あ、扉の横の柱が倒れて･･･砕けてる･･･』
日向｢これって･･･倒れた時に砕けたのかな？それに、てっぺん付近に妙な染みが付着しているな･･･｣
A『これは･･･弐大くんのオイルだよ･･･それに倒れてる柱は1本だけで、もう片方の柱は倒れてない･･･』
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作者名：メロン | 作成日時：2024年2月14日 7時
