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日向side
〈ストロベリータワー〉
そして･･･最後に残った俺とAが、その足を踏み出そうとした時だった
狛枝｢ボクらは同じなんだよ･･･同じ踏み台同士なんだよ･･･」
日向「･･･え？」
いつの間にか俺達の横に立っていた狛枝は、じっとモノクマロックを見つめたまま･･･
口だけを小さく動かして言った
狛枝「日向クンもボクも･･･ただの踏み台でしかないんだ。彼らの･･･”超高校級”と呼ばれるみんなのね･･･｣
日向「な、何を･･･言ってるんだ？」
狛枝「だから、ボクはいつでも犠牲になるつもりだった。そこから本物の希望が生まれるなら･･･ってね。だけど、そうじゃなかった！このコロシアイの先には希望なんてなかったんだ！」
日向「あ、当たり前だろ！人を殺しておいて･･･何が希望だよ！」
狛枝「それは違うよ･･･”強い希望”が”弱い希望”を飲み込むのは、ごく自然で当たり前の事なんだ。だって、生きるって行為自体がそうでしょ！」
A『凪斗･･･』
日向「そ、そんなの･･･俺は認めないぞ･･･！」
狛枝「ま、いいや･･･ボクには好きな小説があってさ･･･一風変わったミステリー小説なんだけど･･･」
日向「は？ 小説？」
狛枝「A･･･あらすじと結末お願い」
A『･･････その小説はね･･･連続殺人事件に巻き込まれた女子高生の視点で物語が進むんだ･･･でも･･･その連続殺人事件の犯人はその女子高生だったの･･･』
狛枝「ずっと探して追い続けていた存在が、自分自身だったなんて･･･ねぇ、そういう小説ってどう思う？」
日向「こ、今度はなんの話だよ･･･読んでもないのに、本の感想なんか言える訳ないだろ？」
狛枝「･･･平凡な答えだね。さすがは個性も才能もない予備学科生だよ」
日向「･･･くッ！」
狛枝「だけど、どうしてボクはキミの事を気に掛けちゃうのかな？キミは※Aに憧れていて･･･ボクは※Aを愛しているから･･･その類似と相違が、ボクを感情的にさせるのかな？」
日向「もういい！ もうやめろッ！今は･･･お前なんかと口論している場合じゃない！行くぞ･･･みんな待ってるんだ！」
狛枝「”みんな”ねぇ･･･」
※A=希望 読み仮名が付けれなくて･･わかりにくくすいません！
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作者名：メロン | 作成日時：2024年2月14日 7時
