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※長文が多々あります
日向side
〈マスカットハウス2階 ラウンジ〉
狛枝「彼だけが今まで自分の才能を思い出せなかったのも特別って事になっちゃうじゃん･･･でも、それもここで終わりだけどね」
日向「ほ、本当なのか･･･？本当にわかったのか？俺がどうして希望ヶ峰学園に選ばれたのか･･･！」
A『凪斗･･･本当に言うの？』
狛枝｢本人が知りたがってるなら･･･教えるべきだよ｣
七海｢キミがそういう風に仕向けただけでしょ？｣
A『言っちゃ･･･ダメ･･･』
狛枝｢A･･･それはできない｣
A『･･･！』
狛枝｢日向クン、キミは･･･単なる”予備学科”の生徒なんだよ｣
日向｢･･･え？｣
狛枝｢予備学科って言うのはね･･･超高校級の集まる”本科”とは違って、普通の一般入試を経て入学する学科なんだ。いわゆる･･･補欠とか二軍みたいなモンだね｣
予備学科･･･？補欠･･･？二軍･･･？
狛枝｢と言っても、それも建前でしかない･･･要は予備学科って言うのは、希望ヶ峰学園の金儲けの為の学科なんだ｣
金儲け･･･？な、何言ってんだよこいつ･･･
狛枝｢だから、予備学科に入る為には”超高校級”の才能なんていらないんだよ。やたらと高い入学金と授業料を払えばいいだけ･･･要は踏み台だよ｣
日向｢な、なんだよ･･･それ･･･？｣
狛枝｢もしかして･･･キミにはそこまでの覚悟はなかった？キミは”希望”に憧れ･･･その身を捧げるつもりで、希望ヶ峰学園に来たんじゃなかったの？もしかしてただのミーハー心で希望ヶ峰学園に憧れてただけだったのかな？｣
日向｢そ、そうじゃなくって･･･俺はっ！｣
狛枝｢あのね･･･希望になれるのは希望に選ばれた人間なんだ！だから･･･憧れるだけ無駄なんだよ･･･それとも･･･キミはそれが見えないほど盲目的に希望ヶ峰学園に憧れていたのかな？｣
日向｢･･･ぐっ！｣
狛枝｢つまり･･･予備学科でしかないキミには最初から才能と呼べるものなんてなかったんだよ。だけど、キミはそれを忘れていた･･･それだけの事だったんだよ｣
日向｢じゃあ俺は･･･お、俺って人間は･･･｣
狛枝｢そう、超高校級なんかじゃないんだ！なんの才能もないんだよ！｣
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作者名：メロン | 作成日時：2024年2月14日 7時
