✿578 ページ14
回想
Noside
〈粗末な客室〉
｢ジリリリリリリリリリリリ･･･！｣
左右田｢うおッ！ 何だッ！？｣
左右田は慌てて飛び起き･･･廊下に出て、ラウンジの方へ向かった
〈ストロベリーハウス2階 ラウンジ〉
左右田｢オ、オイ！ 何やってんだよ！｣
田中｢まったく･･･冥界の覇王が生贄を欲くする雄たけびより騒々しいな･･･！｣
左右田｢つーか、いきなりそんなモン鳴らしてんじゃねーよ！｣
九頭龍｢オ、オレじゃねーよ！壁に掛けてあった時計が急に鳴りやがって･･･オレはそれを止めようとしただけだ･･･！｣
左右田｢だったら、早く止めろって！｣
九頭龍｢わ、わかってんよ･･･今やってるところだ･･･！｣
そこでようやく音が止まった
左右田｢あー、ビビった･･･お陰ですっかり目が覚めちまったじゃねーか･･･｣
田中｢まったく･･･この俺様に精神攻撃をしかけるとはな･･･九頭龍よ･･･今のは本当に貴様の仕業ではないのだろうな！？｣
九頭龍｢だ、誰がそんなガキみてーな真似するかよ･･･｣
左右田｢でもよ、あの音を聞いて駆け付けたにしては、オメーは随分とはえー行動だったな？｣
九頭龍｢まぁ･･･駆け付けた訳じゃねーからな。オレはたまたまラウンジにいたんだよ･･･｣
田中｢たまたま･･･だと？｣
九頭龍｢な、なんだよ･･･疑ってんのかよ･･･｣
左右田｢つーか、どうでもいいけど、まだ”朝の5時30分”じゃねーか！あー、九頭龍のせいで無駄に早起きしちまった･･･もう一眠り･･･｣
｢ズズズンッ！｣
九頭龍｢･･･ん？なんの音だ？｣
左右田｢･･･じ、地震か？｣
九頭龍｢だが、揺れたようには感じなかったぞ･･･｣
左右田｢まさか、この建物･･･！崩れるんじゃねーだろーなァ･･･！｣
九頭龍｢おい、左右田･･･！し、しがみついてくんじゃねーよ･･･！｣
回想終了
狛枝side
〈ストロベリーハウス2階 ラウンジ〉
左右田｢･･･つー事があったんだよ｣
狛枝｢なるほどね･･･つまり、左右田クンの方から、九頭龍クンにしがみついたんだね？｣
A『な、凪斗にとってはそこが重要なんだね･･･』
左右田｢全然重要じゃないっすよ･･･｣
狛枝「･･･で、その後はどうしたの？そのまま解散したの？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：メロン | 作成日時：2024年2月14日 7時
