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日向side
〈学級裁判場〉
日向「そうか・・・!澪田があの脚立を使って首吊りしたなら、踏み台に”足跡”が残ってないのはおかしいよな」
終里「えっ? なかったのか?」
A『うん・・・あの脚立の踏み台はキレイなままだったの。足跡や血痕なんてどこにもなかったよ』
狛枝「そ、そんな小さな事に気付くなんて凄過ぎるっ!」
何言ってんだ・・・
どうせ誘導したに決まってる・・・
罪木「でもぉ・・・日向さんとAさんは言ってましたよねぇ?澪田さんが脚立を上る”映像”を見たって・・・だったら・・・澪田さんが脚立を上ったのは間違いないと思うんですけどぉ・・・」
A『むしろ、その映像がおかしかったんだよ』
七海「うん、私もそう思うな」
田中「そうか・・・その映像になんらかの”トリック”が仕掛けられていたのだな?」
狛枝「ただ、それがわかるのは日向クンとAだけだけどね。その映像を見てるのは2人だけだからね・・・」
やっぱり・・・そうなるのか・・・
今回の事件の謎は・・・あの映像に集約されるんだな
そして、そこに隠された事実に辿り着けるかどうかは・・・
・・・俺とAに掛かってくる
それに・・・Aはもう謎が解けているみたいだ・・・
ソニア「・・・日向さん、Aさんお願いします」
七海「任せる以上は・・・頑張れとは言わないからさ、まぁ、始めちゃってよ」
A『日向くん・・・ゆっくりでいいから考えてみよっか・・・』
日向「あぁ、やってみる・・・!」
あの映像になんらかの秘密が隠されているなら・・・
きっと、どこかに不自然な点があったはずだ
それを明らかにできるのは・・・俺とAの2人だけ・・・
だったらAと一緒に証明してやる・・・!
俺達が見た・・・あの首吊り映像・・・
不自然な点は・・・脚立だ!
日向「そうだ、思い出した・・・あの映像には確かに不自然な点があったぞ」
七海「聞かせてくれる?」
日向「不自然な点があったのは、さっきも話した”あの脚立”なんだ。確かに、あの脚立の踏み台は汚れてなかったけど、ただその側面には・・・」
A『血痕が付着してたんだよ・・・脚立の”左側の側面”にしっかりとね。でも・・・それは私達が病院で見た映像とは違ったの』
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作者名:メロン | 作成日時:2024年1月23日 21時