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✿486 ページ5

Aside

〈学級裁判場〉



ソニア「・・・ですから、わたくしが彼女に教えて差し上げたのです。ライブハウスになら大きな鏡があるので、それを使ってみたら如何でしょうか、と・・・」



終里「じゃあ・・・あいつの服が乱れてたのは、犯人とバトったからじゃなかったのか・・・」



日向「あぁ、あいつはあの乱れた着物の着付けをする為に、自分からライブハウスに行ったんだよ」



終里「わ、わーったよ・・・オレの負けだ。煮るなり焼くなり脱がすなり・・・好きにしろッ!」



左右田「日向、チャンスだ!ギャフンとか・・・アヘッとか言わせちまえ!」



日向(するかって・・・)



七海「だったら・・・犯人には予想できなかったはずだよね。西園寺さんがライブハウスに来る事なんてさ」



田中「その情報を西園寺に吹き込んだソニアは別だがな・・・」



ソニア「来るのはわかったとしても・・・いつ来るかまでは予測できませんよ・・・」



左右田「ソニアさんを疑ってんじゃねーよ、ハゲ!」



九頭龍「で、犯人にも予想できなかったんなら、どうして西園寺はライブハウスで殺されてたんだ?」



A『不幸な偶然・・・としか考えられないね』



終里「ぐ、偶然・・・?」



A『そう・・・ひよこちゃんは自分から向かったライブハウスで、運悪く犯行現場に出くわしちゃったんだよ』



九頭龍「その口封じに殺されてってのか!」



七海「ちょうど・・・犯人が澪田さんの殺害に、取り掛かろうとした頃だったんじゃないかな?」



A『きっと、唯吹はもう麻袋を被せられてたんだよ』



七海「だから犯人はちゅうちょなくその場で・・・」



九頭龍「それで・・・殺されちまったのか・・・」



A『ただ、今回の犯人が一筋縄じゃいかないのは、その偶然を自分の犯行に加えちゃった点だよね』



日向「それが・・・見立てを使った殺害順序の誤認トリックか」



田中「つまり、その下衆な小悪党は、当初は見立てなどやるつもりはなかったという事か」



七海「だったら、犯人が当初から計画していたトリックってなんだったんだろうね?」



A『こんなに賢い犯人が何も用意しないで唯吹を殺す訳ないもん・・・』



罪木「こ、心当たりがあるんですかぁ?」

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作者名:メロン | 作成日時:2024年1月23日 21時

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