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Aside
〈学級裁判場〉
ソニア「・・・ですから、わたくしが彼女に教えて差し上げたのです。ライブハウスになら大きな鏡があるので、それを使ってみたら如何でしょうか、と・・・」
終里「じゃあ・・・あいつの服が乱れてたのは、犯人とバトったからじゃなかったのか・・・」
日向「あぁ、あいつはあの乱れた着物の着付けをする為に、自分からライブハウスに行ったんだよ」
終里「わ、わーったよ・・・オレの負けだ。煮るなり焼くなり脱がすなり・・・好きにしろッ!」
左右田「日向、チャンスだ!ギャフンとか・・・アヘッとか言わせちまえ!」
日向(するかって・・・)
七海「だったら・・・犯人には予想できなかったはずだよね。西園寺さんがライブハウスに来る事なんてさ」
田中「その情報を西園寺に吹き込んだソニアは別だがな・・・」
ソニア「来るのはわかったとしても・・・いつ来るかまでは予測できませんよ・・・」
左右田「ソニアさんを疑ってんじゃねーよ、ハゲ!」
九頭龍「で、犯人にも予想できなかったんなら、どうして西園寺はライブハウスで殺されてたんだ?」
A『不幸な偶然・・・としか考えられないね』
終里「ぐ、偶然・・・?」
A『そう・・・ひよこちゃんは自分から向かったライブハウスで、運悪く犯行現場に出くわしちゃったんだよ』
九頭龍「その口封じに殺されてってのか!」
七海「ちょうど・・・犯人が澪田さんの殺害に、取り掛かろうとした頃だったんじゃないかな?」
A『きっと、唯吹はもう麻袋を被せられてたんだよ』
七海「だから犯人はちゅうちょなくその場で・・・」
九頭龍「それで・・・殺されちまったのか・・・」
A『ただ、今回の犯人が一筋縄じゃいかないのは、その偶然を自分の犯行に加えちゃった点だよね』
日向「それが・・・見立てを使った殺害順序の誤認トリックか」
田中「つまり、その下衆な小悪党は、当初は見立てなどやるつもりはなかったという事か」
七海「だったら、犯人が当初から計画していたトリックってなんだったんだろうね?」
A『こんなに賢い犯人が何も用意しないで唯吹を殺す訳ないもん・・・』
罪木「こ、心当たりがあるんですかぁ?」
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作者名:メロン | 作成日時:2024年1月23日 21時