希望の少女は偽りますXII

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Aside

〈学級裁判場〉



終里「鍵を掛けたのは犯人かもしんねーだろ？西園寺を連れ去った事を隠す為にさぁ」



日向「だったら･･･あんな懐の奥深くに鍵を入れたりしないで、もっと目立つ場所に入れておくはずだ」



A『うん･･･そうだね。誰かに見つけて貰わなくちゃその偽装工作の意味自体がなくなっちゃうしね』



日向「あの時、実際に鍵を取り出したのはお前だったよな？だったら、それくらいは･･･」



その瞬間･･･



終里「オレは負けねぇぞ！」



あかねが反論した



終里「オレの勘が間違いだってのか？最初で最後の見せ場かもしんねーんだから活躍させてくれたっていいだろ！」



A『あかね･･･そ、そういう問題じゃ･･･』



終里「いくらAでもデカイ口きくのもそこまでだぞ！」



【反論ショーダウン 開始】



終里「西園寺は部屋に閉じこもってたんだろ？やっぱ連れ去られたとしか考えらんねーって！犯人が無理やり西園寺の部屋に押し入って･･･強引にさらってったんだよ！」



A『でもひよこちゃんの部屋には鍵が掛かってたの』



日向「それにその鍵はあいつの懐にあったんだぞ？」



A『ひよこちゃんが自分で鍵を掛けた可能性が高いよ！』



終里「鍵なんて犯人が掛けたんだって！モーテルの鍵が懐にあったのだって･･･後から犯人が入れただけかもしんねーだろ！」



日向「わざわざ鍵を奥深くに入れる理由がない」



A『あの鍵には犯人も気付いてなかったはずだよ』



終里「待てよ、西園寺の死体を思い出してみろ！”着物が滅茶苦茶”だったじゃねーか！あんな風に着物が乱れてた理由は1つ･･･”犯人とバトった”からだ！」



日向＆A「『その言葉･･･斬らせてもらう！/斬ってみせる！』」



私達はあかねの反論を斬る事ができた



A『ひよこちゃんの着物が乱れてたのは、上手く”着付け”ができなかったせいなの』



終里「き、着付け･･･？」



日向「あぁ、その着付けが、あいつが自分から外出した理由でもあるんだよ」



ソニア「西園寺さんはご自身の着物の着付けに、かなりご苦労されている様子でした･･･きっとそれも彼女が部屋に閉じこもってた理由の1つだったのだと思います」

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