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Aside
〈学級裁判場〉
罪木「そんな人達にこんな事を言っても理解されないでしょうけど・・・愛って素晴らしいものですよ。希望とか絶望とか知ったこっちゃないんです!愛なんですよ、愛!」
七海「狛枝くん・・・これがあなたの言ってた絶望病なの?」
狛枝「どうやら・・・違ったみたいだね・・・彼女はただ単に絶望に侵されただけじゃなくって・・・」
罪木「でも、半分当たってますよ。あの病気のお陰というのは正解ですもん。だって・・・あの病気のお陰で、私はあいするひとたちを”思い出せた”んですもん」
日向「思い・・・出せた・・・?」
罪木「それが私の症状だったみたいですね。うふぅ・・・素晴らしい症状ですぅ・・・」
A『つまり、みかんちゃんがかかったのは・・・”思い出す病気”だったって事・・・?』
狛枝「でも、何かを思い出して、そんな風になったって事はさ・・・じゃあ、キミは最初からそうだったって言うの?この島に来る前からそうだったって?」
罪木「そ、そんなに怒らないでくださいよぉ・・・!そもそも・・・元を正せばね・・・」
狛枝「語るのはいいんだけどさ・・・そろそろAを返してくれない?キミがAを抱きしめるところ見てると・・・すごくイラつくんだよね」
罪木「嫌ですよぉ・・・Aさんは私の”あいするひと”なんですから」
その瞬間・・・凪斗は私とみかんちゃんに近付き・・・
狛枝「ボクからAを奪えるなんて・・・100万年早いんだよ。この人殺しが」
みかんちゃんの腕から私を解放し抱きしめた
A『凪斗・・・』
安心する・・・やっぱり凪斗の胸の中は・・・温かい
罪木「チッ!」
七海「で、話を戻してくれる?」
罪木「・・・元を正せば・・・私がこんな人間になったのは私のせいじゃなくって、みんなのせいなんですよ?」
色んな人間関係のせいで・・・今のみかんちゃんになってしまったらしい
罪木「だから、ね・・・こんな私になったのはみんなのせいでしょ?と言っても・・・今の私を構成している多くは、あの人とAさんの存在なんですけどね」
九頭龍「だから・・・その”あの人”って誰の事言ってんだって!」
罪木「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
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作者名:メロン | 作成日時:2024年1月23日 21時