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Aside
〈学級裁判場〉
狛枝「首吊りと絞殺の違いなんて、罪木さんが見ればすぐに気付いたはずだよ。”超高校級の保健委員”の才能を持つ、罪木さんならね・・・」
罪木「ふえぇ・・・ちょっと待ってくださいよぉ・・・私は専門医な知識もない中・・・やってただけで・・・だから・・・間違っても仕方ないじゃないですかぁ!」
ソニア「そ、そうですよね・・・むしろ・・・今までよくやってくれた方ですよね・・・」
狛枝「でも首吊りか絞殺くらいは、酔っぱらった医学生でも気付きそうなレベルだけど?」
九頭龍「庇う訳じゃねーけどよ・・・専門外にドジが重なったらミスも出てくんだろ・・・」
罪木「そ、そうなんですぅ・・・!えへぇ・・・ドジだからうっかりしちゃってぇ・・・!」
終里「罪木はオレを看病してくれたんだぞ・・・そんなヤツを疑うなんて・・・オレは嫌だからな!」
狛枝「献身的に看病してたからこそ、澪田さんをおびき出す事ができたとも考えられるよね?」
終里「・・・あ?」
A『確かに・・・そうだね・・・唯吹は絶望病のせいで・・・真面目になって誰の言う事も信じちゃう症状になってたから・・・』
狛枝「自分を看病してくれてる罪木さんにだったら、ほいほい付いていっても不思議じゃないよね?」
終里「つ、罪木が澪田の看病を名乗り出たのは・・・最初からそれが目的だったってのか?」
九頭龍「そいつはちっと・・・下衆の勘ぐりってヤツが過ぎんじゃねーのか?」
狛枝「本当に下衆なのはボクじゃなくて罪木さんの方だよ!だって・・・人殺しなんだよ!?」
罪木「だから違うって言ってるじゃないですかぁ!もう許してくださいよぉぉ!」
狛枝「悪いけど許す訳にはいかないんだよね・・・今回の罪木さんの犯行だけは、絶対に許す訳にはいかないんだよ」
ソニア「あの・・・許すも何も・・・まだ罪木さんが犯人と決まった訳ではありませんし・・・」
狛枝「ふーん・・・、そっか・・・みんなは優しいんだね・・・でも、本当にそれでいいの?それがみんなの”希望”なの?」
終里「しつけーぞ! それ以上言うとマジで殴るぞッ!」
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作者名:メロン | 作成日時:2024年1月23日 21時