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Aside

〈学級裁判場〉



A『・・・犯人は唯吹の首にロープを引っ掛けたまま、両端を思い切り引っ張って首を締めた・・・』



狛枝「ロープの中央部分が傷んでるのは、この部分で澪田さんの首を強く締めてたからなんだ」



日向「ちょっと待てよ・・・さっきから聞いてれば、最初からロープの手掛かりに気付いてたみたいに・・・だったら、お前が捜査中に俺達に言った言葉はなんだったんだ?」



狛枝「学級裁判では必ずしも全員が協力し合う訳じゃない・・・ウソをつく者や真実を隠す者を当然現れる・・・Aには申し訳ないけど今回の犯人のように真似してみたんだ!」



日向「・・・Aはお前の道具じゃない・・・簡単に利用するな!」



A『・・・!』



七海「これは・・・やりすぎだよ」



狛枝「あはは・・・ごめんねA」



A『ううん・・・凪斗は悪くない。私の方が悪いから・・・』



左右田「と、とりあえず犯人がロープで澪田の首を締めて・・・それで?」



狛枝「それで・・・も何も・・・ボク達の話はもう終わっちゃったよ?」



左右田「はああああっ!?」



罪木「そ、それのどこが決定的な手掛かりなんですかぁ!」



狛枝「あれ? 気付いて貰えなかった?ちゃんと言ったつもりなんだけど・・・決定的な手掛かり」



うん・・・凪斗はちゃんと言ってた・・・



それをみんなに証明しないと・・・!



私達は議論を始めた



狛枝「澪田さんは首を吊った訳じゃなくて・・・”首を絞められて”殺されたんだよ」



終里「似たようなモンだろ!」



A『あのね・・・首吊りと絞殺は似ているようで全然違うの』



七海「そうだよ・・・首の線条痕も”変わってくる”しね」



ソニア「線条痕って・・・縄の跡ですよね・・・?」



狛枝「なのに、ボクらは首吊りだと思い込んだ・・・それってどうしてかな?」



左右田「”誰かのウソ”に騙されたのか!?」



日向「それに賛成だ!・・・俺達はあいつのウソにまんまと騙されてたのか・・・」



A『うん・・・みかんちゃんは「首を吊った」って言ってたけど・・・あれはウソだったんだよ』



罪木「そ、それは・・・その・・・」



日向「そうやってウソの死因を言う事で、俺達全員を騙してたんだなッ!?」



罪木「ひ・・・ひえぇぇぇぇ・・・!」

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作者名:メロン | 作成日時:2024年1月23日 21時

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