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Aside
〈学級裁判場〉
狛枝「いや・・・差し出がましいっていうのはわかってるんだ。そりゃあ、ボクなんかの出る幕じゃないよね・・・」
日向「な、なんだよ急に・・・」
狛枝「でもね・・・今回の犯人だけは、絶対に見逃す訳にはいかないんだよ。ボクはずっと最初から怪しいと思ってたんだ。最初からずっとね・・・」
田中「・・・おい、何が言いたいのだ?」
狛枝「そのお陰でね・・・ボクとAはみんなが知らない事実を知るに至ったんだよ」
左右田「なッ・・・マジでか!?」
狛枝「そうでしょ、A」
A『・・・・・・ごめんね、凪斗。忘れてた』
狛枝「・・・まぁそういところも可愛くて好きだよA」
A『あ、ありがとう・・・//』
九頭龍「おい、テメーらの世界になるなよ・・・」
七海「それで・・・Aと狛枝くんは何を知ってるの?」
狛枝「いや、大した事じゃないんだよ・・・ただ犯人に繋がる決定的な手掛かりってだけだから」
充分・・・大した事だけどね・・・
終里「うげっ! 大した事ある!!」
罪木「け、決定的な手掛かりなんて・・・そんなの・・・本当にあるんですかぁ?」
A『・・・ほら、これ』
私はロープを出した
狛枝「澪田さんの首を吊っていたロープなんだけどさ・・・これって・・・スーパーから調達したものだよね?」
A『うん、そうだと思う。ライブハウスにロープは置いてなかったもん』
終里「またスーパーかよ・・・あそこは犯罪グッズの温床だな」
狛枝「スーパーから持って来たって事はさ、つまり”新品の状態”で持って来たって事だよね?」
九頭龍「・・・それがなんだってんだ?」
狛枝「新品って事を踏まえた上で、このロープに注目して貰いたいんだけど・・・」
A『ロープの中央くらいに・・・”強くこすった”みたいにささくれ立ってるの』
狛枝「でも、どうしてこんな風になったのかな?澪田さんが首を吊った輪っかの部分はもっと端だし・・・」
A『照明バトンに吊るされてた部分は、その逆の端の方なんだよね・・・』
終里「ささくれ立ってるのがなんだってんだよ!?」
狛枝「つまりね・・・ボク達の推測だと、このロープはこういう風に使われたと思うんだ」
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作者名:メロン | 作成日時:2024年1月23日 21時