希望の少女は絶望に彷徨いますXI (ページ45)

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日向side

〈学級裁判場〉

終里「わーったよ･･･オメーらにはアリバイがあるって事でいいよ」

九頭龍「とすると、犯人はそれ以外の誰かって事か･･･」

七海「･･･そう考えた方がいいだろうね。そもそも、犯人が殺害順序の誤認をやったのだって、その”実際の犯行時刻”を隠す為だし」

田中「「朝のアナウンスとそれ以前」のアリバイが重要なのは不可避な事実という訳か」

ソニア「むむ･･･アリバイから崩していく作戦のせいで、逆に追い詰められてしまったような･･･」

狛枝「でもさ･･･あの”見立て殺人”の意味って、本当にそれだけだったのかな？」

殺害順序を誤認させる事で犯行時刻を誤魔化し

それによって自分のアリバイを隠す･･･

狛枝「あの2人の死体を映画に見立てた理由って、本当にそれだけなのかな？」

日向「他にも･･･目的があったって言うのか？」

狛枝「ボクなんかの言葉で混乱させて申し訳ないけど、なんかそんな気がするんだよね」

A(そういう事ね･･･)『つまり犯人の本当の目的は殺害順序の誤認じゃなくって、もっと別のところにあったって事でしょ？』

狛枝「そうなんだよ」

犯人の目的が･･･別のところに？

もし、そうだとしたら･･･俺達もまだ･･･

犯人の罠の中にいるって事か？

この中の誰かが仕掛けた･･･罠の中に･･･

だとしたら、それって･･･誰の･･･どんな罠なんだ･･･？