希望の少女は絶望に彷徨いますXI

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Aside

〈ライブハウス〉



九頭龍「なぁ、日向とA･･･ちっと聞いてもいいか？テメーらはオレらと合流する前に、もうこいつの死体を見つけてたんだよな？」



日向「あぁ･･･最初は麻袋のせいで、澪田とはわからなかったけど･･･」



A『･･･死んでる事はわかったよ。ロープで首を吊ってたからね』



九頭龍「つまり、西園寺がここに磔にされる前に、もう澪田は死んでたって事か･･･助かったぜ」



日向「あいつ･･･急にどうしたんだ？」



A『ほら、今回のモノクマさんファイルには死亡推定時刻が書いてなかったでしょ？だから九頭龍くんは聞いたんだと思うよ』



日向「なるほどな･･･でも、澪田がいつ死んだのかはわかるはずだ。だって･･･俺ら自身が目撃してるからな」



A『･･･そうだね』



日向「あの映像の中で自分から脚立を上っていた澪田はきっと、あの直後に･･･」



A『待って、そうなると･･･唯吹は自·殺って事･･･？でもそれはあり得ないよ』



日向「そうだな･･･殺された西園寺がいるもんな」



A『別々の事件が同時に起きた･･･なんて偶然がある訳ない･･･よね』



しばらく調査し、麻袋が視界に入った



日向「･･･澪田はこれを被せられて、天井から吊るされてたんだったな･･･」



A『でも･･･どうして麻袋を被せられてたんだろう･･･って、この麻袋･･･モノミ先生のマークがあって可愛い』



日向「これはただの麻袋じゃないみたいだな」



A『日向くん･･･これ･･･天井の照明バトンに結ばれてたロープだよ』



私はロープを日向くんに見せた



日向「澪田はこのロープで、首を吊って死んでたんだよな」



狛枝「見たところ･･･特に変わったところのない普通のロープだね」



A『でもライブハウスに倉庫はあるけどロープはなかったはず･･･』



狛枝「という事は･･･またあのスーパーかな？あそこにあった物を持って来たのかな？」



日向「要は、このロープは誰にでも入手可能で、ここから手掛かりを見つけるのは難しいって事だな」



狛枝「･･･それはどうだろうね？」



日向「･･･え？」

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