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Aside
〈病院 ロビー〉
日向｢変だな･･･まだ通信の時間じゃないのに･･･｣
A『もしかしたら緊急の用件かもしれない』
日向｢だとしたら待たせる訳にはいかないよな･･･｣
A『私達だけでも通信してみよう』
日向｢あぁ･･･わかった｣
日向くんは監視カメラセットの受信スイッチを押した
すると、モニターには･･･
日向｢･･･えっ？｣
A『何･･･これ･･･』
一見して･･･普通じゃない映像だとわかった
ゆらゆらと揺れる薄明かりが真っ黒なカーテンを照らしている
何かの儀式でも始まりそうな雰囲気だった
日向｢･･･ロウソクの明かりか？｣
A『･･･そうだね』
何よりも不気味なのは
天井から垂れ下がっているロープだった
ロープの先端が輪っかになっていて･･･その下には脚立があって･･･
まるで･･･処刑台のようだった
日向｢な、なんだ･･･これ･･･？｣
A『ライブハウスで何が起きてるの･･･？』
と、次の瞬間だった
日向｢･･･ッ！｣
A『･･･ッ！』
画面の端からゆっくりとフレームインしてくる人影を目にした途端･･･
背筋を氷でなぞられたような悪寒が走った
頭に麻袋を被せられた、患者服姿の”誰か”･･･
日向｢な･･･ッ！？｣
A『待って･･･！』
そんな私達の声は届かなかった
患者服姿の人はゆっくりと動き出すと･･･そのまま脚立を上り始めた
ゆっくりと･･･ゆっくりと･･･時間を掛けて脚立を上っていく
そして、天井から吊るされたロープに手を掛けると･･･
日向｢ウ、ウソだろッ！？｣
A『！』
と、次の瞬間･･･！
日向｢えっ！？｣
A『！？』
明かりであるロウソクが消えたのか･･･いきなり画面の向こう側が真っ黒になった
日向｢あ、おいッ！｣
A『何も･･･反応がない･･･』
日向｢なんだよこれ！ どうなってんだよ！｣
A『とりあえずライブハウスに行こう！』
日向｢あぁ！｣
私は日向くんに続き走ろうとした瞬間･･･
｢ガタッ！｣
日向｢A！｣
私は倒れてしまった
日向｢大丈夫か！？｣
A『はぁ･･･はぁ･･･私の事はいいから･･･ライブハウスに早く･･･えっ！？//』
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作者名：メロン | 作成日時：2023年12月12日 16時
