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日向side
〈病室2〉
狛枝の病室を入ると罪木と上着を着たAがいた
なんで･･･狛枝の上着着てるんだ？
とりあえず様子を聞こう
日向｢･･･A、狛枝の様子はどうだ？｣
A『昨日より悪くなってるかも･･･』
九頭龍｢チッ、マジかよ･･･！｣
A『脈も弱くなってる･･･』
罪木｢ひょっとすると･･･今日あたりが峠かもしれません｣
日向｢そ、そんなに･･･ヤバいのか･･･？｣
A『でも大丈夫･･･私がちゃんと看病して凪斗を救ってみせるから！』
Aは笑顔で俺達に振り返ったが
顔色がすごく悪かった
日向｢気持ちはわかるが･･･あんまり無理し過ぎるなよ？｣
A『うん･･･ありがとう日向くん』
九頭龍｢おい、日向･･･そろそろ通信の時間だ。ロビーに行かねーとよ･･･｣
日向｢あぁ、わかったよ･･･｣
俺達が病室を出ようとした瞬間･･･
罪木｢ちょ、ちょっと待ってくださぁい！｣
罪木が俺達を止めた
九頭龍｢どうした？｣
罪木｢Aさんも一緒に連れて行ってくれませんか？｣
A『え！？』
日向｢もちろんだ！A･･･行くぞ｣
俺はAの手を引っ張った
A『ちょ、ちょっと･･･なんでよ･･･みかんちゃん』
罪木｢頑張り過ぎです！モーテル組の皆さんと顔を合わせ元気になって来てくださぁい！｣
A『で、でも･･･凪斗が･･･』
罪木｢大丈夫ですぅ･･･その間私が見てますから｣
A『わかった･･･行ってきます』
罪木｢はいぃ！｣
俺はAの手を引きロビーへ向かった
移動中･･･
日向｢A･･･昨日の事･･･｣
A『･･････』
Aは何も答えてくれなかった
A『日向くんってみかんちゃんの事が好きなんだね』
日向｢はぁぁぁ？！｣
A『応援してるよ！』
日向｢それは違う！｣
俺はAの両肩を掴んだ
日向｢俺が好きなのは･･･｣
A『･･･？』
日向｢A･･･お前だ｣
A『え･･･//』
日向｢だから罪木じゃない！｣
A『･･･//』
九頭龍｢オメーら早くしろ｣
日向｢あぁ･･･A行くぞ｣
A『･･･うん！』
と俺はAの手を握り
そしてロビーへ向かった
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作者名：メロン | 作成日時：2023年12月12日 16時
