9話 ページ10
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美咲「いっつも飲んでるけどそれって美味いん」
『?これ?』
昼休み、今日は角名くんと治くんは部活の用事でいないので空き教室でいつもの2人
美咲が顔を顰めて見る先は私が手に持っている豆乳のパック
どうやら豆乳はお嫌いらしい
『別に美味くもなくもないし美味くもない』
美咲「じゃあなんで飲んでんの」
『胸でかくするために決まってるやん』
さも当然のように言えば、聞かなきゃ良かったみたいな顔をする美咲。それ以外にこんななんとも言えない味のものを毎日飲む理由なんてあるのか
美咲「そのあんたのよ、男のロマンを全て詰め込んだみたいな理想なんなん」
『え、ネット情報』
美咲「は〜…ほんま中身は芋オタクのまんまやな」
『酷くね!?』
いきなり吐かれた暴言に少し大袈裟に反応すると、美咲の口から出たのは衝撃の言葉
美咲「…もし宮侑が貧乳派だったら」
『…!!!!!!』
美咲「もし宮侑が高身長が好きだったら、もし宮侑がボーイッシュが好きだったら、もし宮侑がデブ専だったら」
美咲「どうするよ」
そう言ってビシッと私を指さす。あまりにも衝撃的過ぎて一瞬心臓が止まったかと気がした。
『え…今から太って身長伸ばして髪切ればええ…?』
美咲「ちゃうやろこのポンコツ」
『あでっ』
スコンッと頭に手刀を入れられる。この人何かある事にこれやるな。何個死んだよ私の脳細胞
美咲「今までのあんたの努力はすごいと思うし尊敬するけど、まず相手のことを知ることが大事なんとちゃうんけ。バレー部の友達、最近できたやろ。タイプとか聞いてみんのもええんちゃう」
そう言う親友の顔はどこか凛々しく見えた。何このイケメン
そうか、そうだよな、男性全員のタイプが同じわけないじゃないか、大切なところを見落としていた。
『ありがとう美咲、おかげで目が覚めた』
美咲「おうよ、というわけで豆乳はもうやめてくれ」
『そんな嫌い????』
まさか私の豆乳を辞めさせるために言ったとかそんなんじゃないよな
『宮侑さんって貧乳派ですか』
角名「ブッフォなに急に?????」
角名(…西宮さんなんか吹き込んだでしょ)
美咲(ちゃうねん、ちょっと冗談のつもりやったんやけどまさかあれから聞くとは…www)
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塩太(プロフ) - 宵さん» ありがとうございます!ちょっと残念な美人を目指しました、そう言っていただけてとても嬉しいです(*´▽`*)最後まで読んでいただき、ありがとうございました(´∇`) (2021年1月17日 10時) (レス) id: e4c4c562f1 (このIDを非表示/違反報告)
宵(プロフ) - 完結おめでとうございます!美人でオタクってのが面白くて読むのがやめられませんでした笑 (2021年1月17日 1時) (レス) id: c803e6d072 (このIDを非表示/違反報告)
塩太(プロフ) - あみんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(*´▽`*)応援ありがとうございます!頑張ります! (2021年1月16日 20時) (レス) id: e4c4c562f1 (このIDを非表示/違反報告)
あみん(プロフ) - コメント失礼します!!侑くんが好きな子に素直になれない感じの話大好きなのでいつもキュンキュンしながら見てます!!更新応援してます!! (2021年1月16日 19時) (レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
塩太(プロフ) - 推しのパンツさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんは推しに好かれるためには「おもしれー女」になるしかないと思い込んでいるので、それ故のこの鈍感さなのだと思います((ありがとうございます!頑張ります!(*´▽`*) (2021年1月16日 11時) (レス) id: e4c4c562f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩太 | 作成日時:2020年12月12日 22時