おもしれーオタク【宮侑】

26話 ページ27

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…あ、ああ、あーね！

な、なるほど、なるほどなるほど、そういうことね！

はいはいはいはい、ほーほーほー…

……何て？？？？？

待ってオタク困惑、待って待って待って

ずっと好きでした、俺と付き合ってください

そう聞こえた、うん、私の耳が間違ってるいるのか

いやほんと、そう思わずにはいられないほどに信じ難いこの状況

嬉しいとかそういう次元じゃない、前世の私に感謝してもしきれないレベル、これでも足りないくらい、上手く表せない

侑「Aさん…？」

『あ、ごめん、ちょっ…ま…って…』

声を発すると同時に視界が歪んで、ぼろぼろと止まらないそれは地面にシミを作った。

だってもう作戦は失敗に終わって、あとはこっ酷く振られるだけだと思っていたのに、まさか、まさか推しからの告白なんて。ずっと大好きだった人からそんな、泣いちゃうでしょ

もうほら、推し困惑してるって、

侑「い、嫌…やった…？」

『ううん、いやじゃない…っいやじゃなくて…ひっ、うあ、うっ…』

何か言わないと、何か、返事は決まっているのになかなか言葉が出てこない

嬉しさと驚きと、まだ信じられないのと、その他もろもろで頭の中はぐちゃぐちゃだ。軽くキャパオーバー

するとぎゅうう、と抱きしめられて、柔軟剤の匂いが鼻腔をくすぐる。

『私も…っ、好きです、ずっと、ずっどだいずぎぃ…っうあああ…っ』

これくらいしか言えなくて、そのまま彼の腕の中で泣き崩れてしまった。

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