おもしれーオタク【宮侑】

18話 ページ19

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治「あ、そうやAさん。バレー興味ないって言ってたん嘘なん？」

『…ん？』

何このデジャヴ

聞き間違いかなー、どうしてまた急に？角名くんまさかバラした？私が命を削ってオタバレしたというのに？？

チラッと角名くんの方を見ると知らない、というように首を横に振った

『…なんで？』

治「ツムが言よってん。俺らの試合毎回来てるしなんなら練習試合も来とるって」

ツ………？？？？？？待ってくれまさかそんなはず

『誰がって…？』

治「やからツムが。昨日Aさんを保健室に連れてった奴。」

あっれぇ私を保健室に連れてってくれた人ってあの人しかいないんだけどな…？あれ？？？？？？

あまりにも衝撃的過ぎて状況が飲み込めてない私を見て角名くんと美咲が笑いをこらえている

そしてぽん、と肩に手が置かれた

美咲「宮侑やで、もう諦め…ﾌﾞﾌｯwwww」

そしてとうとう吹き出した美咲。

うそ…うそやん…推しに認知されてしまっていたということ…？じゃあ私の今までの努力は…？

『うそやん』

治「ほんまやで」

ちょっと食い気味の返答にトドメを刺されて、私は勢いよく机に突っ伏した。

それを見て美咲は腹を抱えて笑っているし、隣から角名くんの独特な笑い声も聞こえる。こいつら…こいつら…！！！！

そしてこんなカオスな状況の中一人頭に？を浮かべている治くん。気になるよねなんで嘘ついてたのかとか、なんで他の二人は笑ってんのかとか。でも私にはもう説明する気力は残ってないわ

そんな…いつから…？推しに認知て…本人にとっくにバレてるって…おもしれー女にもうなれないじゃないか…終わった…私の恋終わった…

美咲「まあまあ、そう落ち込むな。もう叶ってんねんから大丈夫やって」

またこれだ、何言ってんのかさっぱりわからん。主語を付けてくれ

『ほんともう…何それ…』

顔だけ向けて言うと、角名くんと美咲は顔を見合わせる

ほんと鈍いね、と









角名「侑、行くなら今だよ」

侑「…は？」

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