おもしれーオタク【宮侑】

10話 ページ11

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角名side

時は遡ることちょっと前

角名「侑〜、北さんに正論パンチ食らうよ、部活に私情を持ち込むなとかって」

目の前には明らかに機嫌の悪い、ぶすっとした顔をしている侑。

今日のAさんと治の馴れ合いが原因でこんなことになっている。Aさんも異性にあんなことするのに抵抗は無いのかと考えてしまうが、今はそれどころじゃない

治「せやぞ、ちょっと一緒にお菓子食べてただけやん。ええ加減機嫌直せヘタレ」

侑「ヘタレちゃうわ！！慎重なんや！！」

そこからぎゃいぎゃいと喧嘩が始まった。銀は二人をなだめている。手伝えと言われたがめんどくさいので写真だけ取っておいた

もうお気付きだろうが、侑はAさんのことが好きらしい。

治「角名だってAさんと手繋いどったし(5話参照)二人で空き教室行っとったし！」

侑「なっ…！！」

角名「余計なこと言うんじゃねえよ」

すると次はこっちに突っかかってくる侑。聞くだけじゃ確かに俺の方が重罪だけど決してそういう意味では無い。

しばらくすると先輩が来て、双子は北さんから正論パンチをくらっていた。

角名「でも侑ヘタレだよね、もっと俺様系かと思ってた」

侑「慎重なんや！あんな高嶺の花みたいな人どうやって接したらええねん」

Aさんからして侑もそんな感じだよ、と心の中で言っておく。

なるほど、注目を浴びるだけのはずが高嶺の花と言われるまでになってしまって逆に近寄り難くなってしまったということか、面白すぎるだろ

治「Aさん意外と話しやすいで、すぐ仲良くなれた」

侑「こんのボケサム…！」

火に油を注ぐような治の発言にまたつっかかろうとしたが、北さんからの無言の圧に負けて大人しく練習を始めた。

これからどんなすれ違いが起きるのか、とても楽しみだ。

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