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愛13 ページ14

昔の私はすごく明るくて活発だった。


今とは正反対



母さんも父さんも優しくて大好きだった



けど共働きで遊んでもらった覚えがほとんどない。









そんなある日珍しく父さんが私を連れて出かけてくれると言ってくれた


いや、正式には私がどこかに行きたいとせがんだ。






『とーしゃん!どいくの?』

父「んー?海行こっか!だから、少し電車乗る所まで歩くよ?」

『うんっ!』




その日は暑い日だった










『あっ!かぶとむしっ!』



かっこいいって言ってかぶとむしを追いかけた





父「Aっ!危ない!」


『まって〜!』





(プーッ)







あ、私死んじゃうのかな?って思うと同時に


誰かに突き飛ばされる感覚に襲われた









『とーしゃん・・・?』









父さんは私を突き飛ばしてトラックの下敷きになった



即死だったそうだ。









私が勝手な行動をしたから

私が遊びに行きたいと言わなかったら









『・・・っかあしゃん』








母「っ!アンタが居なかったら父さんはっ!死ななかったのに・・・!」









『・・・っごめんなさいっ・・・ひっぐ・・・ごめんなさいっ』





その日から私は幸せになっちゃいけない、と思うようになった。

その日から私は笑わなくなった。



死んじゃった父さんのことを考えれば



友達なんていらなかった

なんでも我慢出来た

愛されたいとも思わなかった




なのに







『・・・・・なんで私泣いてるんだろ』








今日に限っては涙が止まらないんだよ

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作者名:彩実 | 作成日時:2018年4月5日 17時

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