正論の時間 ページ36
「!!」
皆が息を切らしながら走っていると、兵隊達が立ち塞がる。
「!?何だ君達は!!」
「通せよ!!生徒だよあの教室の!!」
「行きたいんです!!バリアの中…殺せんせーのところへ!!」
吉田や原さんの訴えには耳も貸さない。
烏間先生が来る。
『……どういう事ですか』
自分でも、驚くくらい低い声が出た。
「しかもあの声明じゃ、殺せんせーが全部悪いみたいな…」
烏間先生ですら直前まで聞いていなかったとか。
「脅されたと言えば無神経な詮索を受けずに済む。
全員揃っているなら丁度いい、口裏を合わせるんだ!!」
『ふざけないでください……っ!!』
「納得できません、殺せんせーと会わせて下さい!」
駄目だ、と烏間先生は厳しい事を言う。
結局 この人も大人なんだ。
「ご覧下さい!!あちらにいるのが怪物の教師に脅されていた生徒でしょうか!?」
「すいません、今の気持ちは?」
シャッター音や眩しいフラッシュ、興奮気味のアナウンサー。
すべての状態に今はただイライラするだけだった。
「怪物が捕獲された安堵の心境を一言下さい!!」
「いつ爆発するかもしれない生物に1年間支配されてた気持ちは?」
「怪物に暗殺の真似事を強制された件については!?」
『……うざっ』
私が何か言葉を発しようとすると、後ろからカルマが口を抑える。
「言われてるような悪い先生じゃないんだから〜〜!!」
陽菜乃寄りに撮られるカメラ、磯貝くんが前に出て遮る。
「皆、一旦帰ろう!!警備もマスコミもどんどん来てる!!こんな状況じゃ何も言えないし聞いてくれない!!」
磯貝くんの言葉に皆が納得し、悔しながらも走り去った。
.
手分けしてバリアの周囲や発生装置の偵察ということになった。
『っはあ…綺麗に覆い尽くされてる』
「ホントだ」
……皆の情報をまとめると、バリアの周囲は隙間無く人がいる。
強行突破しかない。
突如車が横を通る。
『え……』
「迅速な仕事だ、流石だなホウジョウ」
「全員無事に保護しました、司令官」
何が保護だアホか。
「……ここは?」
「本部の司令本部だ。防衛省の施設をお借りしている」
つまり私たちにここにいて先生が殺されるのを見てろ、と…。
『見てろよ性根が腐ったクソ野郎共が』
そう呟いて、髪をかきあげた。
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雪那(プロフ) - パスワード教えてくれませんか…？(( (2023年3月12日 14時) (
レス) id: fb86e70f16 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - パスワード教えて下さい！ (2022年3月17日 20時) (レス) @page1 id: 5ddb06e292 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 矢澤さんの作品全部見ました！すごいです！Part 1からみたいのでパスワード教えて下さい！ (2020年4月18日 17時) (レス) id: fb24472eb0 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - 矢澤さんの作品好きです！パート1から見たいです！パスワード教えてください！ (2019年3月17日 17時) (レス) id: c853853974 (このIDを非表示/違反報告)
Ayano(プロフ) - part1から読みたいです！パスワードを教えて下さい！ (2018年6月19日 19時) (レス) id: ffcf15f2b1 (このIDを非表示/違反報告)
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