混乱の時間 ページ35
勉強していた時のこと。
何かが光っていた、それは確かに私達の教室で。
世界が、一変した。
E組の面々だけは何が起きたのかをすぐに察し、学校へ急ごうとした。
『！』
携帯の通知、来たのは烏間先生からの自宅待機命令。
舌打ちしながらスマホを布団に投げる。
装甲車両が山に繋がる主要道路を封鎖する。
学校へレーザーを発射している建物は、一夜にして要塞のように生まれ変わり、
100ｍ以内の侵入を禁じられた。
私は黒いシャツに白のスカートという私服で、コートを羽織って急いで外に出た。
『皆!』
「こより!良かった…山に繋がる通信や電源は全てカットされてるって……!!」
「何とかならない!?」
『チッ…待って』
携帯を開いて暫く。
皆の視線が集まるも、私はため息をついて首を横に振った。
「私の家、学校に一番近いんだけどさ、国から避難命令がきてるんだ」
「兵隊さんが大勢いる、多分この小さな街全体で…1万人じゃすまないよ」
皆が…カルマや渚ですらが額に汗を浮かべた。
全て準備されていたんだ、私達が暗殺を続けるとなりで、ずっと。
政府からの緊急発表、詳しいニュースの内容はカットするが……殺せんせーが「悪者」 という印象だけが強く与えられた。
とどめとするレーザーの発射日は3月12日、
地球が滅ぶかもしれない日の前日だ。
『あのね…私、別に地球が滅んでもいいと思ってる』
「何言ってんだいきなり!」
『だって、本当に楽しかった。この1年間は、なにものにも変えられない位の思い出だから。
政府が先生を殺して平和になる位なら滅んだ方がいい、でも、私は終わらすなら自分達の手で終わらせたいの』
私は校舎に走り出した。
みんなも、それを見て走り出した。
──── 最後のミッション。
殺せんせーの暗殺期限まで……
あと7日!!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪那(プロフ) - パスワード教えてくれませんか…？(( (2023年3月12日 14時) (
レス) id: fb86e70f16 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - パスワード教えて下さい！ (2022年3月17日 20時) (レス) @page1 id: 5ddb06e292 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 矢澤さんの作品全部見ました！すごいです！Part 1からみたいのでパスワード教えて下さい！ (2020年4月18日 17時) (レス) id: fb24472eb0 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - 矢澤さんの作品好きです！パート1から見たいです！パスワード教えてください！ (2019年3月17日 17時) (レス) id: c853853974 (このIDを非表示/違反報告)
Ayano(プロフ) - part1から読みたいです！パスワードを教えて下さい！ (2018年6月19日 19時) (レス) id: ffcf15f2b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
