思い出の時間・2時間目 ページ33
…その写真は、私がヤンキーたちを従えさせ、後ろには涙目の絡まれていた女の子がいる写真。
"不良を成敗!!"
と書いてある。もちろん破り捨てた。
「さぁ次は学校行事の写真選びです。この辺りはどうですか渚くん?」
テストの写真、夏休みの写真、学園祭の写真。
…ほんとに、二度とない特殊な時間を過ごしたなぁ。
「ああしかし撮り溜めた量じゃ全然足りない!!目標は1万ページの卒業アルバムを作る事なのに!!」
「俺等がどんどん破ってるしな」
「広辞苑でも3千ページねーぞ」
先生は謎の着ぐるみを着ると叫んだ。
「外に出なさい!!衣装を変えて写真の幅を増やしましょう!!」
よく分からない悪魔の格好をさせられた私。
謎だ、解せぬ。
『あ、龍くんもやってる。似合わな〜』
「失礼だな…」
『渚は似合ってるよね〜、流石というか、何というか』
写真を見て、私と龍くんは笑いあう。
『うわ見てこれ、寺坂メイド喫茶行ってる』
「……ノーコメント」
本当に、この1年はどの1年よりも特殊な濃い1年を過ごした気がする。
ビッチ先生と烏間先生を見ると、ウェディングドレスとタキシードを着てお似合いだった。
「何だこれは」
「烏間先生も皆に合わせてコスプレしなきゃ、試着というべきですかねぇ」
後ろでは生徒達がヒューヒュー!!と冷やかしているので、それに私達も乗っかる。
「カラスマ、初夜待った無し」
「やかましい!!」
先生は額を拭い、私たちをカバンに詰める。
『ちょっと待て、なんでバッグに詰められてんだ私たち。』
「この校舎の中だけではとても足りない。世界中で皆さんと写真を撮るのです。」
皆は驚いたような顔をする、私はカバンの中で皆に埋まる。
「今から世界回るとか冗談だろ!?」
「普通の卒アルじゃ…」
「皆さん全員をゼロから持ち上げる力はありませんが……こうやってたっぷり反動をつければぁ〜…」
「「『聞いてない!!』」」
空を飛んだ。
風圧で、カーテンがゆらゆらと揺れ、写真が舞う。
……卒業の3月
殺せんせーの暗殺期限まで……あと…。
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雪那(プロフ) - パスワード教えてくれませんか…？(( (2023年3月12日 14時) (
レス) id: fb86e70f16 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - パスワード教えて下さい！ (2022年3月17日 20時) (レス) @page1 id: 5ddb06e292 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 矢澤さんの作品全部見ました！すごいです！Part 1からみたいのでパスワード教えて下さい！ (2020年4月18日 17時) (レス) id: fb24472eb0 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - 矢澤さんの作品好きです！パート1から見たいです！パスワード教えてください！ (2019年3月17日 17時) (レス) id: c853853974 (このIDを非表示/違反報告)
Ayano(プロフ) - part1から読みたいです！パスワードを教えて下さい！ (2018年6月19日 19時) (レス) id: ffcf15f2b1 (このIDを非表示/違反報告)
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