Yamada、「恋しちゃダメ？」

■　８　■ ページ9

涼side


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涼「はぁ…体育祭までもこんなﾌﾞﾙｰかよ…」


完全に落ち込んでる俺。

だってさ…大ちゃん来たら一緒にいれないじゃんかよ…。


唯一の２人っきりの学校だって言うのにさ。


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神様は不公平だ。

俺と大ちゃん、


背だって同じくらい
もっちーへの「好き」って想いも同じ…


いや、絶対に俺の方が大きいはずなのに。


年だって俺の方が近いのに。
俺の方が、会えるのに。


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いつだって、近くに感じられるのに。


知ってるよ?
もっちーが…


会えない時間も大ちゃんを想ってること。


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友達に「寂しいんじゃないの?」って聞かれて
「平気。忙しいんだよ」って言うけど


ほんとは誰よりも寂しいんでしょ?

今頃ﾌｧﾝにあの笑顔見せてるって思うと
ちょっと、悔しいんでしょ?


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俺だったら…そんな思い、させないのに。


寂しくなったら
ぎゅってしてあげれるくらい、近くにいてあげるのに。


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俺と、大ちゃんの「差」は、何だよ…。


涼「はぁぁぁ…。」


侑「でっかいため息」


涼「うぉわぁ!!!…ちねっ、お前いつから…?」


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壁の後ろから満面の笑みで出てきた知念。


ちくしょー、可愛いじゃねぇか。


侑「いや、もっちー探してたからね」


涼「え、なんで?」


侑「だって涼介、次……」


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―――『借り物走に出る生徒は、至急入場門前に、整列してください』


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侑「ほら」


涼「…え、ちょっと待ってちょっと待って」


侑「待つけど…早くしてよ」


涼「俺、出ないよ!?」


侑「…涼介、見てなかったの!?」


…何が???


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