【wrwrd！】気がついたら総統さんの部屋でした。Ⅱ (ページ9)

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ロボロと少し話してそのまま部屋に戻ると時計は19時50分を指していた。
もう行こうかな、と思いライの部屋に行くと話し声が聞こえておもわず聞き耳をたてる。

⁇「やはり彼女は___でした。」」
⁇「________はい、では。」

やはり彼女は…？それにライの部屋だよね？
どうして男の人の声が………
ふっと我に帰りライの扉をノックする。
「はい？」と先ほどの声とは違ったライの声が聞こえる。
聞き間違え…だったのかな？

『Aだけど…もう行ける？』
lie「……。はい、行けますよ。」

そう言ってライが出てくる。
エミさんに思い切って相談してみようかな、と思いながら先ほどのことには触れず、エミさんの部屋に向かう。
時計を見ると20時を少し過ぎている。
大丈夫かなー、と思いながらエミさんの部屋の扉をノックすると扉が開き、エミさんが迎えてくれる。
私の隣にいるライを見て少し驚いたような表情をした気がするけど…もしかしてエミさんも何かあるのかな。
ライと私がエミさんの部屋に入ると紅茶のいい香りがする。

『ごめんなさいエミさん、ちょっと遅れちゃって。』
em「大丈夫ですよ。では紅茶を淹れるので適当なところに座ってください。」

と言われエミさんは奥の部屋に入っていく。
私とライは近くにあった椅子に腰掛け待っていると少し慌てたようにエミさんが戻ってくる。

em「すいません、丁度紅茶が切れていたっぽくて……ライさん、持ってきてくれませんか？いつもメイドさんに頼んでいたので場所がわからなくて…」
lie「あぁ、大丈夫ですよ。では急いで取って参ります。」

そう言ってライが部屋を出る。それと同時にエミさんが私の目の前の椅子に座り、口を開く。

em「Aさん、ライさんが戻ってくる前に伝えておきます。ライさんの名前の綴りはLie。そしてLieの意味は______

嘘、です。」

今までの不可解なライの行動に合致がいった気がした。