【wrwrd！】気がついたら総統さんの部屋でした。Ⅱ (ページ48)

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you side

《rb「A！はy…ｼﾞｼﾞｯ………って…ｼﾞｼﾞｯ………」》
『……あれ？』

実はさっきから森に入って大先生の地図通りに奥に進んでいるとロボロからインカムの通信が来て…“早く帰ってこい、お前まで居なくなったら…”とのことで、私は大丈夫だよと宥めていたんだけど…

インカムの通信電波が途中で悪くなったのかロボロの声が途切れ途切れに聞こえて、挙げ句の果てには聞こえなくなった。

『ロボロ？ロボロ？』

何度問いかけてもインカムからは何も聞こえない。
仕方ない、早く大先生と帰ってみんなに無事なことを伝えよう。
そう思い早足で大先生の地図を示す場所に行くと、そこには…古い館があった。

『お邪魔しまーす…』

館の扉をあけて中に入ると中は思ったより綺麗で廊下の奥には扉があり、その脇には鉄の甲冑、そして奥の扉に向かって敷かれている赤いカーペットがあった。

『外見はボロいのに……』
ut「酷いなぁ…これでも頑張って掃除したんだよ？」
『ｯ……⁉』

周りを見渡していると急に廊下の奥の扉の方から声がしてその方を見る。
するとそこには……

痩せこけて肌が真っ白になり、変わり果てた姿の大先生がいた。

『……wだ、いせんせ？』
ut「よく来たね、遠路はるばる。ありがとう。」
『ほ、ほんとに大先生？』
ut「そうだよ、僕だよ。」

例えると、今にでも口からナメクジが出てきそうな気持ち悪さだった。
…荷物はいらないって言ってたけどご飯くらい持ってきた方が良かったかな？大先生もしかして食料ないんじゃ…

そう思っていると大先生が気持ち悪い笑みを浮かべて口を開く。

ut「まぁこんなところで立ち話も何だし、飯でも食いながら話そうよ。」
『え、ご飯？』

先程まで食料不足なんじゃ、と心配していた事を速攻で否定されて驚いて聞き返すと大先生は首を傾げながら「うん、そうだよ」と返される。
じゃあ、何でそんな変わり果てた姿に…
なんて思いながら中に入っていく大先生の後を歩く。

にしても、この館…”何か“が変。
その”何か“はわからないけど……あまり良くないもの。

___早めに大先生を連れて帰らないといけないかもしれない、いやもしかしたら___

色々と考えていたら大先生が急に止まり振り向く。

『？どうしたの、大先生？』
ut「……」

急に止まり、俯いた大先生から少し不穏な空気が漏れ出ていて、私は少し警戒しながらも顔を覗き込むと…

大先生の目には緑色の光が灯っていた。