【wrwrd！】気がついたら総統さんの部屋でした。Ⅱ (ページ46)

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you side

大先生が、消えた。

森の奥にある館の調査で出かけた大先生が1週間経っても帰ってこない。
最初はみんな、どうせ女だろうと言っていたが1週間帰ってこないことはないらしく、内心焦っている人達が出てきている。

探しに行こうとも館の場所が分からず、探しに行った人も消えてしまったらその間戦争になったら大変なことになる、とのことで探せずにいる。

『どこに行ったの、大先生。』

そう呟いてもいつもの大先生の声は聞こえてこない。
はぁ、とため息をついて私のベットに横になる。
すると、コンコン、と窓をノックする音が聞こえ、起き上がる。
そこには鳥が居て、よく見てみると足に紙をくくりつけている。
まさか大先生？なんて淡い期待を胸に急いで窓を開け、入ってきた鳥の足から紙を取って読む。

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Aちゃんへ

やぁ、Aちゃん。僕だよ、鬱だよ。

帰ってこれなくてごめんね。

あとこれは皆に内緒にしておいてほしいんだけど、

実は、調査先の館に宝があるらしいんだ。

持って帰りたいんだけどなかなか見つからなくてね。

そこで、だ。

Aちゃんも来て一緒に探してほしいんだ!

2人で見つけて皆を驚かせたくない?

と、言うことで地図は載せておくから

できるだけ早めにきて欲しいんだ。

あぁ、荷物は特にいらないからね。

じゃあ待ってるよ。

鬱より

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『よかった…』

そう言って思わず膝から崩れ落ちる。
早く大先生の安全を確かめたいこともあり早く行こうと私は身支度を整える。
サプライズと言っても勝手に居なくなったらみんなに悪いし、手紙くらいは残して行こう、と思いすぐにみんな宛に手紙を書いて机に起き、窓から部屋を出る。

『…大先生、本当に大丈夫かな、』

___まさか、あんなことが起こるなんて。