【wrwrd！】気がついたら総統さんの部屋でした。Ⅱ (ページ39)

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you side

少し遠くで話し声が聞こえて、私は目を覚ます。
いつのまにか泣き疲れて寝てしまったらしく、少し慌てて体を起こすとシャッ、と音を立てて仕切りの役割をしていたカーテンが開かれる。

sn「あぁ、Aちゃん起きたんだね、おはよう～。グルッペン、チーノ。Aちゃん起きたよ～」

ぺ神が私に笑いかけてからカーテンの向こう側にいる(？)グルッペン達に声をかけると、向こう側から「む、本当か⁉」と言って少し雑に食器のようなものが置かれる音がしてから、早足で近づいてくる音が聞こえる。

gr「起きたかA‼」
sn「はいそんなに騒がないでね～掘るよ～」

犬の尻尾が見えそうなほどキラキラした目で入ってきたグルさんはぺ神にそう注意されて「すまん…」と少しシュンとしてしまう。
可愛い。

『おはようグルさん、それでどうかしたの？』
gr「あぁ、それのことなんだがな…これから開かれる幹部の会議で話したいんだが…体調は大丈夫か？」

私は大丈夫だけど…と言いながらぺ神に目を向けると、「顔色も良いからね、行っておいで」と笑顔で言ってくれる。
あれ？でも“行っておいで”って…

『ぺ神は行かないの？』
sn「うん、急患が来たら困るからね。内容なら既にグルッペンから聞いてるし。」
『そっかぁ…』
gr「早く行くゾ、A！」
『はいはい』

子供のようにはしゃぎながら私の手を引っ張ってくるグルさんをみて少し笑いながらぺ神にお礼を言って医務室を出て、会議室に向かった。

『あれ、そういえばお兄ちゃ………チーノは？』
gr「兄妹なのは聞いてるから大丈夫だゾ。チーノは先に会議室に行かせた。」

そっか、と短い返事をするといつのまにか会議室に着いていたようでグルさんが扉の前で立ち止まり、グルさんがこっちを向く。
私はグルさんと目を合わせ、頷くとグルさんはふっと笑って前を向き、扉を開ける。
するとみんなの視線が一斉に集まる。よっぽど大事な会議なのだろう、朝食に遅刻して来ていた大先生までもがきちんと席についている。

gr「遅れてすまない。それでは、会議を始めよう。」

そう言ってグルさんは席に着いた。
私もそれに続くように歩き、お兄ちゃんの隣に座る。
私たちが席に着いたと同時くらいにトントンが起立し、話し始める。

tn「えっと…まずは…ﾁｯ…あのクソ王子の件やな。」

トントンさん本音と殺気をしまいましょうね。