【wrwrd！】気がついたら総統さんの部屋でした。Ⅱ (ページ31)

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tn「だ、大丈夫なんか？」
os「心配しためうよ～‼」
sha「起きないかと思ったやんかぁ…」
ut「Aﾁｬﾝ…」
rb「3日も目覚まさんから、心配したんやぞ‼」
em「無事に目覚めて…よかったです…」
ht「おはよう、Aちゃん。」
shp「おはようございます。……無事でよかったです。」
ni「連れて帰った時にすごいボロボロだったから…どうなることかと…。」
『うん……ありがとう、みんな。』

gr「おはよう、A。」

そんな会話をしているとバリトンボイスが聞こえたかと思えば目の前の集団が1人分通れるように道が開き、奥からコツコツとブーツを鳴らしながらグルッペンが出てくる。

『グル、さん……』
gr「無事、とはなんとも言い難いが、生きて帰ってきてくれてよかったんだゾ。」

久しぶりにグルさんやみんなの姿が見られて思わず涙を零す。
それに気づいたグルさんがふっと笑って「よくやった」と言わんばかりに私の頭を撫でてくれる。
__あったかい。
生きて帰ってこれてよかった……
なんて思っていると“あること”を思い出す。

______あれ？

『グルさん…』
gr「ん？」

『チーノ……は……？』

まさか死んでしまったのか、と顔を青くすると独特な低い笑い声が聞こえ、グルさんを少し睨むように見る。
睨まれたことで失礼、とグルさんは咳払いをして口を開く。

gr「まぁ、慌てるな。Aと一緒に連れ帰ってきた王子は拷問部屋、もう1人は…って会った方が早いな。」

入ってこい、と扉の向こうに向かってグルさんが言うと扉が開く。
するとそこには、私を助けてくれたチーノが立っていた。

『チー、ノォォ！』
ci「わっ⁉ちょ、俺も嬉しいけど‼Aサン起きたらダメやんか⁉」
『よかった！生きてたよ、ちゃんと生きてたよぉぉ…！』
ci「当たり前や、勝手に殺さんといて！」

思わずチーノに抱きついて泣くとチーノは困ったように笑って私の頭を撫でる。
そして私が落ち着いた頃を見計らってぺ神が私をベットへと戻す。
…その時勿論「無理しちゃダメでしょ」って怒られたけど。
素直に謝って布団に潜り、「あ、そういえば」と声を漏らして布団から少し顔を出してみんなの方を見る。

『…ただいま、みんな。』
all「「「おかえり‼」」」

__この世界で暮らしてもいいかな、なんて

思ってしまうのはダメですか？