【wrwrd！】気がついたら総統さんの部屋でした。Ⅱ (ページ29)

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#69 ページ29

目を合わせた瞬間に溢れ出てくる私の様々な過去。
辛いのも、悲しい思い出も。全部溢れ出してきて、頭の中の収集がつかなくなる。

『ｯｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ⁉』
zm「ｯ⁉」
ni&ci「A⁉」
『やだ、やだ…‼痛い痛い痛いっ……‼』

今までになく叫び、頭を抱えて蹲ると兄さんとチーノが私に近寄り、声をかけてくれたり、背中をさすったりしてくれる。
それでもやっぱり怖くて、苦しくて。
頭の中で何かが弾ける音がしたと同時に私の意識は遠のいていった。

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zm side

べギーアデと目を合わせたらAが突然叫び出して倒れた。

zm「っ…おい、Aに何したんや‼」

俺はべギーアデの胸倉を掴み、そう叫ぶと「別、に？」という答えが返ってきて思わず殺気が漏れ出す。
…早く締めたい。
Aを連れてきた挙句、あんな風にまでしやがって。
今度こそ殺す、と思いナイフを振り上げると後ろから声が聞こえた。

ni「ゾム。」
zm「っなんやねん‼あくコイツ殺させろや‼」
ni「連れて帰ろう。其奴から情報聞き出せるかもしれないし。」
zm「兄さんは腹立ってないんか⁉Aをこんな風にさせたんやで⁉」

俺が怒りの気持ちをそのままぶつけると周りの温度が下がり、言い終えた時には言ったことを酷く後悔する。
なぜなら___

兄さんは今までになく冷たい目をして、こっちを見ていたから。
俺でも体が固まって、手が震えるくらいの殺気を滲み出して。

ni「腹が立ってない訳がない。今すぐ其奴の手足縛って海に沈めたいくらいだけど？」

……兄さんがトントンよりも怖いんやけど。
絶対に怒らせちゃいけん奴やわ。
なんて思いながら兄さんに「すまん」と謝ってナイフを仕舞い、べギーアデの腹を蹴り飛ばして気絶させる。

zm「っと……よし、行くか。」
ni「あいよ…。チーノ君、歩ける？」
ci「あぁ…はい。」
zm「早よ行くで。見張り来られたら出にくくなるだけや。」

イライラする気持ちを抑えて俺はべギーアデを、兄さんはAを抱えて、チーノを連れて部屋を出た(とは言っても窓からだけど)。

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はい！ベアぶっ飛ばされましたね！！(物理で)
小話ですがべギーアデはドイツ語訳すると欲望、欲求という意味です！
…カイヴは忘れました(てへぺろ)。