【wrwrd！】気がついたら総統さんの部屋でした。Ⅱ (ページ19)

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あれからベアに連れられて私は城内を歩き回った。
会議室、食堂、執務室…色々なところを見てもやっぱり懐かしさは感じなかった。
でも、何かを思い出して。肝心なところは見えないけど…色んなものが見えた。

会議室だったら沢山の人が座って、騒ぎながらご飯を食べていたり、
食堂ではサッカー少年(？)みたいな人がハンバーガーを苦しそうに食べているのを見て緑パーカーを着た人が笑っていたり、
執務室では赤マフラーを巻いて眼鏡をかけている人が目の下を真っ黒にしながら何かを書いていたり。

それを見ているとすごく心が落ち着いて。心がポカポカしてくる。
…それにしても、回り始めた頃からずっとなんだけど、ベアが変な手つきで手繋いできたり、肩抱いたりしてくるんだよね。
すっっごい不快。
なんて考えているといつのまにかベアの部屋であろう部屋の中にいる。

ba「紅茶でも淹れてくるから、座ってて。」
『は、い。』

どこかで聞いたことのある会話。
なんだろう、と思いながらベットに腰掛けるとニコニコしたベアが紅茶を持ってきて私に渡してから私の“横”に腰掛ける。

いや、椅子あるやん。
なんて心の中で突っ込みながらもニコニコしながら紅茶を飲む。
紅茶を飲み慣れてないからか、口に含むと最初は変な感覚がするけど後味はすっきりとしてくる。

ba「どう？美味しい？」
『はい、美味しい…です。』
ba「……ねぇ、敬語やめてくれないかな？そのうち夫婦になるんだしさ？」
『…わか、った。』

未来の夫だとは思えないが頷いておくとベアは満足そうな笑顔で「ん、いい子。」と言って私の頭を撫でる。
その瞬間、私の脳内に激痛が走る。

【tn「A、まぁ…あんまり無理せんとってな。」
os「Aちゃん～！一緒にお茶会するめう！」
kn「A！手合わせしようや‼」
sha「A～、話し相手なってや！」
ut「Aﾁｬﾝ……今夜僕とどう？」
zm「なぁA～かまってぇやぁ…」
rb「A～！出かけようや！」
em「Aさん！一緒に本読みませんか？」
ht「A、花見に行かない？」
shp「…Aさん、今度どっか行きましょ。」
sn「Aちゃん！怪我してない時でもいつでもおいでね？」
ni「やぁ、Aさん。」

gr「A！お前を絶対に幹部にするゾ！」】

全部、全部思い出した。

…私の居場所は“ここ”なんかじゃない。

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ちょっと展開早くなっちゃったり、雑になってますよね…すみません…