#3 ページ5
you side
私がしばらく落ち着くまで、彼はずっと側にいて「大丈夫」と言ってくれた。
少し時間が経ち、ようやく私も落ち着いて冷静さを取り戻した頃、彼が口を開く。
em「どうです、落ち着きました？」
『…はい、急に取り乱してしまってすみませんでした…』
私はすかさずお礼を述べ頭を下げる。
彼は安心したのか優しい声で「よかったです。」と言って私から離れカウンターの近くにあるティーセットのカップを取り出し、紅茶を淹れる。
いい匂いがしてさらに私は落ち着きを取り戻す。
淹れ終わった彼は紅茶の入っているカップを持って私の近くにあるテーブルに置く。
em「はい、カモミールティーです。殺したり手出しはしないので少しお話ししませんか？」
優しく微笑んで私の席であろう椅子を引いてこちらを見ている彼の言葉に嘘はない様子で私は警戒をしつつもその椅子に座った。
em「まずあなたのお名前は？」
『わた…しは……』
私は迷った。
本当の名前を言うべきか。
【真名は絶対に名乗ってはいけない。】
ゲームや小説でのお約束だ。
名乗ったら最後、操られて…なんて恐ろしいことが起きるかもしれないから。
でもそうは言ったものの……あとでバレたら大変なことになりそう。
そんな感じがして私はエーミールさんに名乗る。
『私は…Aと申します。』
em「では、Aさん…あなたはどうやってここにきたのですか？」
『簡単に話すと…気がついたらとある部屋にいて、そこで殺されかけたので無我夢中で逃げたらここに着いた、というわけです。』
ここは本当に素直に話した。
するとエーミールさんは疑っているのか私の目をじっと見つめる。
__ここで目を逸らしたらさらに疑われる気がする。
そんな気がしたので私もエーミールさんを見つめ返していた。
お願い信じて。
その思いが伝わったのかエーミールさんは何故か少し顔を赤らめながらふぅとため息をつく。
em「こういうことは苦手なので……オスマンさんに任せましょうか…。」
『あの…エーミールさん、質問いいですか？』
em「？なんでしょう？」
だいぶ落ち着いた私はあることに気づく。
………そう。
『ここ……どこですか？』
ここがどこか、だ。
em「へ……？あ、あぁ、ここは我々国の城ですよ。」
我々国？聞いたことないな…
日本は知っているのか、と聞こうと私は口を開いた。
その時だった。
「……なにしてんねん。」
私の後ろ……扉の方向から殺気の含んだ声が聞こえた。
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あかつき(プロフ) - まぁちさん» 出来上がったらこっそり出しときますね……((超小声)) (2020年1月6日 19時) (
レス) id: f6ec135c67 (このIDを非表示/違反報告)
まぁち - あかつきさんの本気のお色気シーンを見てみたいと思ってしまったのは我だけだろうか((( (2020年1月3日 16時) (レス) id: ba1aceb76e (このIDを非表示/違反報告)
あかつき(プロフ) - 一般人(ryさん» ありがとうございます！！できるだけ早く更新できるように頑張ります！ (2019年11月18日 12時) (レス) id: 1219dd754f (このIDを非表示/違反報告)
一般人(ry - 続編…!? めっちゃ嬉しいです！更新頑張ってください！ (2019年11月18日 9時) (レス) id: 2f1bb32b86 (このIDを非表示/違反報告)
あかつき(プロフ) - あめさんさん» ありがとうございます！！頑張ります！！ (2019年11月17日 22時) (レス) id: 1219dd754f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかつき | 作成日時：2019年10月14日 12時
