#32 ページ40
『ゾ、ム……』
安心したのか思わず涙が溢れる。
それを見たゾムさんが早足で鬱さんに近づき鬱さんを殴り飛ばす。
…ん？“殴り飛ばす”？
ふと見ると私の上に乗っていた重みがなくなっており、鬱さんが床に伏せている。
鬱さんを殴り飛ばしたゾムが私を持ち上げ鬱さんから遠ざけるように離れる。
zm「A、大丈夫か？あのクズに何されたん？」
『き、すされて…』
熱い体を冷ましつつもゾムさんに言うと舌打ちをして耳に手を当ててトントンに連絡している。
まだ怖くしてしばらくゾムに抱きついているとトントンやロボロさんが来る。
震えてゾムに抱きついている私を見て察したのか大人しく正座して俯いている鬱さんを睨む。
tn「…大先生、そんなことするやつやとは思わんかったぞ。」
rb「何しとんねんお前‼」
ut「……。」
tn「はぁ…A、ゾムと一緒に部屋戻り。クズは俺らが叱っとくから。」
私は震えつつも頷くとゾムが少し早足で私を連れて私の部屋に連れて行ってくれる。
zm「…ごめんなぁ、あのクズが。ほんまに大丈夫か？キス以外なんかされたか？」
『な、にもされてない…けど、なんか、変……』
知らない感覚に涙目でゾムを見ると少し顔を赤くしながら私をベットに入れて布団をかけ、顔を背ける。
zm「あいつ……ほんま殺したろか……」
『鬱さ、ん…大丈夫、かな…』
zm「あいつのこと気にかけんくてええよ。変な感覚は寝たら治るで。ほら、寝な？」
『そっか……おや、すみ…』
私がそう言うと「おん、おやすみ。」とゾムが返してくれて微笑みながら私は目を閉じる。
すると疲れていたのか私はすぐ意識を飛ばしてしまった。
『…ん……』
目を覚ますと暗かった部屋がすっかり陽の光で明るくなっている。
ゆっくり体を起こしてみると、ゾムの言った通り変な感覚は消えていて、ふと時計を見ると6時40分を指しており、ベットから出て着替え始める。
準備をして部屋を出ると肌寒いような空気が流れ込んでくる。
少し寒いな、と思いつつも会議室に向かっていると少しうとうとしているトントンさんを見つけてトントンさんに近づく。
『トントン！』
tn「ん…Aか。ちゃんと寝れたか？」
『うん、昨日はありがとうね！』
tn「いや、ええんよ。あぁ、あいつはきっちり叱っておいたから暫くは何もないと思うで。」
『うん…』
少し鬱さんと話したいな、と思いつつ気がつくと会議室についていた。
鬱さん、いるかな。なんて希望を胸に私は会議室の扉を開けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1438人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかつき(プロフ) - まぁちさん» 出来上がったらこっそり出しときますね……((超小声)) (2020年1月6日 19時) (
レス) id: f6ec135c67 (このIDを非表示/違反報告)
まぁち - あかつきさんの本気のお色気シーンを見てみたいと思ってしまったのは我だけだろうか((( (2020年1月3日 16時) (レス) id: ba1aceb76e (このIDを非表示/違反報告)
あかつき(プロフ) - 一般人(ryさん» ありがとうございます！！できるだけ早く更新できるように頑張ります！ (2019年11月18日 12時) (レス) id: 1219dd754f (このIDを非表示/違反報告)
一般人(ry - 続編…!? めっちゃ嬉しいです！更新頑張ってください！ (2019年11月18日 9時) (レス) id: 2f1bb32b86 (このIDを非表示/違反報告)
あかつき(プロフ) - あめさんさん» ありがとうございます！！頑張ります！！ (2019年11月17日 22時) (レス) id: 1219dd754f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかつき | 作成日時：2019年10月14日 12時
