【wrwrd!】Je vous embrasse (ページ6)

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まさかの「手伝ってやる」。
こちらとしては正直めちゃくちゃ嬉しいのだが、まさかあのショッピがそう言ってくれるなんて思ってもみなかった。…変な薬でも飲んだ？

『…なに企んでんの？』
「酷。俺は困ってる友人を助けてあげようとしただけやって」
『えぇ…後でお代とか取られそう…』
「バナナオレよろ」
『やっぱりか』

…ま。それで手伝って貰えるならラッキーだな。
でも学校の自販機にあるやつは売り切れだったからコンビニ行くか。

『待ってね～先生の机の引き出しに確かもう一個ホチキスあったはず』

先生の机まで移動して引き出しを漁るとビンゴ。
ホチキスみっけ。

『はいショッピ。これでその資料…を…え』

席に戻ろうとした時、ショッピが用意した椅子に座って窓の外眺めてた。
夕日がショッピを包み込み、なんだか高校生らしかぬ儚さと幻想的な雰囲気を醸し出しており、
なんだか消えてしまいそうだった。手を伸ばしかけたがショッピがこちらに気付いたので慌てて机に戻った。

『ねぇショッピ。……消えない…でね』
「は？」

どうしても先程の光景が頭から離れられなくて、心臓もバクバク言ってる。
資料なんかどうでもいい。今はとにかく不安で不安で仕方がなかったのだ。

『……っなんでもない！さ、早く終わらせよ！！』
「？まぁやるけど……」

…ダメだなぁ私。
ショッピが消えそうで怖い、なんて縁起でもないこと。

「………」