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数分経ったが、ロボロくんはそのまま。なんとなく机の上を見ると、ジュースが無くなっていた。…取りに行こうかな
「ロボロくん、私ちょっとジュース取りに」
「あ、ま、待って！！」
「…？いいけど、どうしたの？」
「……え、えっと、その…、ちょ、ちょっと座ってくれへん…？」
立ち上がろうとしていたのをやめ、腰を下ろしてまたカーペットの上に座る。
「それで、ロボロくんどうしたの？」
そう言ってロボロくんの方を向く。
次の瞬間、私の視界はロボロくんいっぱいになった。
「…！？」
「……こ、これでええ…？」
ま、待って今何が起こったの！？
ロボロくんの方を向いて、ロボロくんの顔が近付いて……、あれ？
「キ、キキキ、キス…！？」
「あー！言わんといて！！は、恥ずかしかった…」
「…でも、あれ…？口にされてない…」
「く、口はまだ難易度高すぎる、無理や…！！」
「……鼻に、された？」
「………それが、俺の気持ち…やから」
そういえば、キスの場所には意味がちゃんとついてる、って聞いた事がある。
ジュース取ってくるね！と熱を持った顔を隠すように部屋を出る。
廊下に出てから、スマホで鼻にキスする意味を調べた。
出てきたのは、“可愛い”や“守りたい”とか“大切にしたい”…だとかだった。
「……ばか」
今頃私の顔は真っ赤だろうな、なんて思いつつ、熱い顔を冷ますため、顔を洗いに行く。
ジュースも用意して、部屋に戻ると「…お、おかえり…！」と未だ顔の赤いロボロくんが居た。
「調べてみた」
「…そ、そうなん？」
「嬉しいけど、そういうのは直接言ってほしかったな〜…」
「は、恥ずかしくて言えへん…」
直接言ってほしいのは言ってほしいけど…
「たくさん時間はあるんだし、私たちのペースで行こうね」
「お、おん…！」
そのままのロボロくんが、私は一番好き
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